サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!

サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)のアップ

ミニ四駆ステーション大会(3レーンでの店舗レース)用に、サンダーショット エクスカリバーを改造してみました。


サンダーショット エクスカリバーの概要

サンダーショット エクスカリバーは、アミューズメント限定商品(UFOキャッチャーの景品)です。

サンダーショットエクスカリバーの外観その1

以前、アミューズメント施設に行った記事・制作した記事を書いています。 詳細は、次の記事を参照してください。
> 「サンダーショット エクスカリバーを手に入れよう!
> 「サンダーショット エクスカリバーを作ってみたよ!

サンダーショット エクスカリバーのベースマシン「サンダーショットJr.」は、第1次ブームを牽引したミニ四駆の1つです。

第一次ブームを牽引したミニ四駆たちサンダーショットJr.の解説サンダーショットJr.のクリヤーボディ

1988年のジャパンカップでは、地区大会で優勝したミニ四駆の、約3分の1を占めていました。 女性に特に人気が高いミニ四駆で、現在も様々なバージョンが発売されています。

エアロサンダーショット(ARシャーシ)サンダーショットMk.II ピンクスペシャル(MSシャーシ)の外箱

エアロサンダーショット(ARシャーシ)
サンダーショットMk.II ピンクスペシャル(MSシャーシ)

改造したサンダーショット エクスカリバーの詳細

これが、改造したサンダーショット エクスカリバーです。 もともとのデザインを重視するため、ボディカラーとシールは変えていません。

サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)のアップ

今回は、VSシャーシということもあって、色々と手を加えてみました。 VSシャーシは、タイプ1シャーシが純粋に進化したものです。 ですので、第一次ブームの頃にミニ四駆に熱中した方には、親しみやすくて思い入れが強いシャーシでは、ないでしょうか。

サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)を真上から見たところサンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)を真横から見たところ
サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)を正面から見たところサンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)を後ろから見たところ

改造前(前回制作時)と比較してみます。 だいぶ変わっていますねv(^-^)>

組み立てたサンダーショット エクスカリバーを手で持ったところサンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)を斜め上から見たところ

それでは、改造した内容を、1つ1つ紹介してゆきましょう!

改造その1:ステアリングとスライドダンパーを組み合わせてみた

VSシャーシには、ステアリング(自転車や自動車のハンドルに該当するもの)を取り付けることができます。 グレードアップパーツは、ステアリングシステムセット(VS・TZ・TZ—Xシャーシ用)です。

サンダーショット エクスカリバーはVSシャーシなので、ステアリングシステムを組み込むことにしました。 ステアリングバーに、2本のビスを止めている理由は、後述します。

ステアリングシステムを真上から見たところステアリングシステムを横から見たところ

ステアリングの内部には、軸受けとして、「AO-1012 850ボールベアリング2個セット」を入れました。 車輪の回転がスムーズになるので、ミニ四駆のスピードがアップします。

ステアリングに内蔵した軸受けボールベアリング

前(フロントバンパー)に「フロントワイドスライドダンパー」を取り付けて、「スーパーXシャーシ・FRPリヤローラーステー」でステアリングバーと結合。 コーナーを曲がる際、スライドダンパーと連動して前輪が曲がります。 このおかげで、コーナーをスムーズに走ることができます。

ステアリングとスライドダンパーの組み合わせで車輪が右に曲がるところステアリングとスライドダンパーの組み合わせで車輪が左に曲がるところ

ちなみに、スライドダンパーのバネは、弱い方(黒色)を入れました。 強い方(銀色)よりもスライドしやすいので、コーナーで前輪がよく曲がってくれるかもしれないからです。

スライドダンパーは、シャーシ下側の「FRPマルチワイドリヤステー」を経由して取り付けています。 FRPプレートはシャーシに合わせてカットして、「フロントアンダーガード」でサンドイッチする感じで取り付けました。

VSシャーシ下部に取り付けたFRPプレートとフロントアンダーガード

スライドダンパーとFRPプレートの間には、キット付属のハトメを入れるスペーサーと、後述の「強化リヤダブルローラーステー(3点固定タイプ・ホワイト)」に付属のスペーサーを入れています。

スライドダンパーとFRPプレートの間に入れたスペーサーその1スライドダンパーとFRPプレートの間に入れたスペーサーその2

フロントのガイドローラーは、「HG 19mmオールアルミベアリングローラー」です。 コースの壁から受ける衝撃を和らげて、コーナーでの安定性を高めてくれます。 また、「ローラー角度調整プレートセット」に付属の角度調整プレート2枚(2度+3度)を挟んで、スラスト角を5度にしています。
> スラスト角については「ローラーセッティングをマスターしよう!」を参照。

フロントに取り付けたHG19mmアルミベアリングローラー

ステアリングを取り付けるパーツの付け根を、少しカットしました(写真左)。 こうすれば、付け根の上にステアリングバーが重なるので、スライドダンパーの動きに合わせて、さらに深く曲がるようになります(写真右)。

ステアリングシステムの改造内容その1ステアリングシステムの改造内容その2

ステアリングシステムの開発は、今から15年以上前にさかのぼります。

ステアリングシステムの掲載内容

RCカーのステアリングを、ミニ四駆に搭載できるようにするなんて、すごいですよね。 土屋博士を始めとするTRFのみなさんには、本当に脱帽してしまいます。

改造アドバイス

シャーシ上側のネジ穴は、ビスが入れやすいように、入り口が少し大きめになっています(写真左)。 でも、シャーシ下側のネジ穴は、そうではありません。 このため、ビスを入れようとすると、上側よりも手間がかかります。

フロントバンパーを上から見たところフロントバンパーを下から見たところ


そこで、ピンバイス(刃のサイズは2mm)で、入り口を少し広げます。 その後、トラスビスをねじ込んで、ビス穴を広げます。 こうすれば、本番でビスが入れやすくなります。

フロントバンパーの下側の穴をピンバイスで広げているところビスを入れる穴にトラスビスを入れているところ


カット済みのFRPプレートを、ネジ止めして固定します。 この後、左右どちらか一方のトラスビス(2本)を外してから、フロントアンダーガードを片方ずつ、サンドイッチする感じで取り付けます。 ちょっと手間がかかりますが、このように丁寧に作業すると、スムーズかつ綺麗に取り付けることができます。

フロントバンパーの下にFRPプレートを取り付けたところサンダーショット エクスカリバーにスライドダンパーを取り付けたところ

なお、「世界最小モータースポーツ最速改造理論」によると、「FRPプレートにはガラス繊維が含まれているので、切断したり削ったりした際に出る粉は吸うと有毒。 加工の際は十分に換気し、小さな子供や動物がいる場合は作業しないよう注意」とのことです。

FRPプレートって、けっこう物騒な代物なんですね(汗)

改造その2:ボディ全体をマスダンパーにしてみた

ブラストアローの改造と同じように、ボディ全体をマスダンパー(ボディダンパー)にしてみました。 ボディを持ち上げて手を離すと、次の写真のようになります。 立体コースでジャンプして着地した際、ボディ全体がマスダンパーのように機能します。
> 詳細は「ブラストアロー(MAシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!」を参照。

サンダーショット エクスカリバーのボディを持ち上げているところサンダーショット エクスカリバーのボディを離したところ

横のマスダンパーは、サンダーショットの名前にあわせて、ミサイル風にしてみました。 マスダンパー(ボウル)とアジャストマスダンパーを組み合わせて、ビスの先端にピニオンギヤ(紫)を入れています。 ビスの長さを調節すれば、マスダンパーの量を増減させることができます。

ボディダンパー化するために取り付けたマスダンパーその1ボディダンパー化するために取り付けたマスダンパーその2

このマスダンパーは、「ARシャーシ サイドマスダンパーセット」と「アジャスト マスダンパー(2.5g×6個)」に入っています。

ボディの取り付けは、「ボールリンクマスダンパー(六角ウエイト)」のパーツを利用しています。 シャフトは、「スーパーXナット止め小径ホイール」などに入っているネジ付きタイプです。 細いので、シャーシやホイールには接触しません。

ボディダンパーとシャーシの接合箇所その1ボディダンパーとシャーシの接合箇所その2

ボディは、補強を目的とした垂直面(写真左)を利用して、裏側から固定しています(写真右)。 FRPプレートは、「FRPマルチワイドステー」と「ARシャーシ サイドマスダンパーセット」を組み合わせて、不要な部分をカットしています。

サンダーショット エクスカリバーのボディの裏側(改造前)サンダーショット エクスカリバーのボディの裏側(改造後)

ボディダンパーにするボディは、平らな形のミニ四駆が一般的です。 このため、どうしても種類が限られてしまいます。 でも、ボディ裏側の垂直面を利用すれば、サンダーショットのような流線形のボディでも、ボディダンパーにすることができます。

ボディダンパー化が難しそうな、お気に入りのボディがあったら、ぜひ裏側をチェックしてみてください!

裏側の先端には「アンダースタビヘッドセット」の青色部品を取り付けて、ボディダンパーが電池(前輪のすぐ後付近)に当たるようにしています。 マスダンパーの取り付け位置は、「前輪のすぐ後ろが、最も安定する」からです。
> 詳細は、「ダンパーセッティングをマスターしよう!」を参照。

ボディダンパーとシャーシが接触する箇所その1ボディダンパーとシャーシが接触する箇所その2

改造アドバイス

FRPプレートを切断しているところ

FRPプレートは、大型の切断工具(写真はペンチに備え付けの刃)を用いれば、簡単に切断できます。 家に無い場合は、金物屋さんに行って、探してみましょう。


ボディを加工する場合、切断する範囲に沿って、ピンバイスで穴をあけます。 一通りあけた後、穴に沿って、ニッパーで切ってゆきます。 穴をあけないで、いきなりニッパーで切ろうとすると、ボディを痛めてしまうからです。

ボディにピンバイスで穴をあけているところピンバイスであけた穴をニッパーで切断しているところ


ネジ付きシャフトからナットを外したところ

スーパーX用のネジ付きタイプのシャフトには、ナットが取り付けられていますが、釘抜きなどで簡単に外すことができます。 今回は不要なので、少しでも軽くしたい場合は、外してしまいましょう。

改造その3:後部にFRPプレートを取り付けてみた

シャーシ後部に「強化リヤダブルローラーステー(3点固定タイプ・ホワイト)」を装着して、さらにFRPプレートを取り付けました。 このFRPプレートは、「ボールリンクマスダンパー(六角ウエイト)」に入っています。

シャーシ後部に取り付けたFRPプレート

次のように、マスダンパーが取り付け可能になります。 ボディキャッチャーを取り付ける部分は不要なので切断し、マスダンパーと当たらないようにしました。 FRPプレートの裏側から、ナットとスプリングワッシャーで挟んで(隠れて見えませんが)、キャップスクリューがブレないようにしています。

シャーシ後部のFRPプレートにマスダンパーを1個取り付けたところシャーシ後部のFRPプレートにマスダンパーを2個取り付けたところ

リヤのガイドローラーは、「AO-1008 830ベアリング2個セット」です。 ガイドローラーの中では、径が最も小さい(8mm)ので受ける衝撃は大きくなりますが、接地面積が広いのでミニ四駆を支える能力は高いです。

改造したVSシャーシ後部の様子その1改造したVSシャーシ後部の様子その2

ブレーキは「ARシャーシ ブレーキセット」で、「FRPマルチ補強プレート(ショート)」で固定しています。

改造その4:ワンロックギヤのロック部品を取り付けてみた

スーパーIIシャーシ専用のグレードアップパーツ「強化ギヤ&ワンロックギヤカバー(スーパーIIシャーシ用)」に付属のロック部品を、ギヤカバー付近に取り付けました。 立体コースを走行中、衝撃でミニ四駆のギヤカバーが外れるアクシデントを防ぐことができます。

ワンロックギヤカバーの部品でロックしたところワンロックギヤカバーの部品をロック解除したところ

改造アドバイス

シャーシの下側(ギヤカバー付近)から、ピンバイス(刃のサイズは1.5mm)で穴をあけます。 その後、シャーシの上側から、ピンバイスで穴を少し広げます(ビスを入れやすくするため)。

VSシャーシの(ギヤカバー付近の)下側からピンバイスで穴をあけたところVSシャーシの(ギヤカバー付近の)上側からピンバイスで穴を広げているところ


ロック部品を、次の写真のようにカットします(左がカットする前、右がカットした後)。

ワンロックギヤカバーのロック部品(改造前)ワンロックギヤカバーのロック部品(改造後)


ロック部品をシャーシにビス止めした後、ギヤカバーに当たる部分をカットします。

ワンロックギヤカバーのロック部品をカットしようとしているところワンロックギヤカバーのロック部品をカットしたところ

改造その5:ターミナルの裏側にスポンジを貼ってみた

ターミナルの裏側に、小さく切った緑スポンジを貼り付けました。 電池とターミナルの接触が良くなるので、ミニ四駆のスピードがアップします(接触不良によるスピードダウンも防ぎます)。

ゴールドターミナルの裏側にスポンジを入れているところモーターカバーにスポンジを取り付けたところ

緑スポンジは「ブレーキスポンジセット」に入っています。 また、スポンジの貼り付けには、「タミヤ瞬間接着剤(ゼリータイプ)」を使用しています。

改造その6:アルミモーターサポートを取り付けてみた

スーパーIIシャーシ専用のグレードアップパーツ「アルミモーターサポート」を、2mm程度カットして取り付けました。 モーターの放熱性能(熱を逃がす効果)が上昇するので、速度維持が期待できます。

アルミモーターサポートを取り付けたところ改造前後のアルミモーターサポート

なお、カットした部分は鋭くて危ないので、紙ヤスリで削って滑らかにしておきましょう。

改造その7:他のグレードアップパーツに変更してみた

前回のエアロアバンテ レッドスペシャルと同じく、今回も各種グレードアップパーツに変更しました。

  • 軸受けを620ボールベアリングに変更
  • ターミナルをゴールドターミナルに変更
  • プロペラシャフトを中空タイプに変更
  • ギヤシャフトをフッ素コートに変更
  • ホイールにシャフトを貫通

これらは全て、ミニ四駆のスピードアップにつながります。
> 詳細は「エアロアバンテ レッドスペシャル(ARシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!」を参照。



まとめ

今回の改造をまとめると、次のようになります。

  • ①ステアリングとスライドダンパーを組み合わせた ※スピードアップ↑、安定性アップ↑
  • ②ボディ全体をマスダンパーにした        ※安定性アップ↑
  • ③後部にFRPプレートを取り付けた       ※   〃
  • ④ワンロックギヤのロック部品を取り付けた    ※   〃
  • ⑤ターミナルの裏側にスポンジを貼った      ※スピードアップ↑
  • ⑥アルミモーターサポートを取り付けた      ※   〃
  • ⑦他のグレードアップパーツに変更した      ※   〃

重量は、電池無しで147.1gです。 マスダンパー(横)も含まれているので、決して悪い数値ではありません。 この重量で車輪が大径であっても、ギヤ比を[4:1]程度にすれば、十分な加速力が得られます。

サンダーショット エクスカリバーを重量計に乗せたところ

このミニ四駆を、越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコース(下の写真)で走らせてみました。

越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコース全景

ボディダンパーのおかげで、ジャンプ台から勢いよくジャンプしても、しっかりと着地してくれます。 フロントが重いおかげか、ハイパーダッシュ2モーターでも、レーンチェンジをバッチリクリアしてくれました。

越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその1(ジャンプ台)越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその2(レーンチェンジ)

ステアリングでコーナーを滑らかに走ったり、連続S字カーブを「クイッ、クイッ」と器用に曲がってくれる姿は、見ていてすっごく楽しいです(≧∇≦) 店舗レースでも、ぜひ走らせてみたいですね☆

越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその4(S字カーブ)越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその3(立体交差)

ステアリングシステムは、かなり面白いです。 取り付け可能なシャーシは、VS・スーパーTZ・スーパーTZ—Xですが、改造次第で他のシャーシにも、組み込むことができるかもしれません。 それに、見方を変えれば、サスペンション(地面からの衝撃を吸収する)システムに転用できる可能性があります。

サスペンションシステムその1サスペンションシステムその2

そう言えば、「マッドブルJr.」(シャーシはスーパーTZ—X)が再発売されましたね。


余談ですが、ミニ四駆の改造って、自己満足で終わることもあります。 基本設計がしっかりとしているので、下手にいじると、かえって性能が下がってしまうからです。

でも、それでも自己満足って、とっても大切だなぁと感じるんですね。

たとえ、実戦向き(レースに勝てる強いミニ四駆)でないとしても、思い描いた通りに改造して、実際にコースで走らせてみる。 それが狙い通りに決まったら、嬉しいものです。 もし狙い通りに決まらなくても、次の改造に活かすことができます。 今回の改造は、そんなミニ四駆の楽しさの原点を、再認識させてくれました。

土屋博士の激励メッセージ

サンダーショット エクスカリバーは、まだまだ改善の余地があります。 なるべくグレードアップパーツを活用する(自作パーツへの変更は避ける)方向で制作・改造しているからです。
「自分だったら、もっと、こう改良するよ!」
の勢いで、ぜひ、あなたのお気に入りのミニ四駆に、今回の改造を組み込んでみてください!

サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)のアップ

以上、サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)の改造でした(^-^)


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