ライジングエッジ(MSシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!

ライジングエッジ(MSシャーシ)をアップして見たところ

ミニ四駆ステーション大会(3レーンでの店舗レース)用に、ライジングエッジを制作・改造してみました。


2017/6/5 この記事は「四輪駆動ラボラトリ vol.17」に収録されています。
> 詳細は「電子書籍」を参照

ライジングエッジの概要

ライジングエッジは、漫画「鉄のラインバレル」の作者がデザインしたミニ四駆の1つです。 車輪まで覆い隠す大型のボディは、刀をモチーフにしているのだそうです。

ライジングエッジ(MSシャーシ)の箱
ミニ四駆PROシリーズ No.25 ライジングエッジ(MSシャーシ)

改造したライジングエッジの詳細

これが、改造したライジングエッジです。

ライジングエッジ(MSシャーシ)を斜め上から見下ろしたところ

MSシャーシは、前(フロント)・中央(センター)・後(リヤ)が、それぞれ独立したユニットという構成です。 ですので、「コースに合わせて、ユニットごと交換してセッティング変更」なんて豪快なことも、できてしまいます。 まるで、漫画やアニメーションに登場する、合体・変形ロボットみたいですよね。 ゲッ○ーロボとか。

ライジングエッジ(MSシャーシ)を真上から見下ろしたところライジングエッジ(MSシャーシ)を真横から見下ろしたところ
ライジングエッジ(MSシャーシ)を正面から見下ろしたところライジングエッジ(MSシャーシ)を後ろから見下ろしたところ

MSシャーシの特性をひとことで言うなら、「オブジェクト指向なシャーシ」です。 オブジェクト指向は「機能分割の考え方」という意味のIT用語ですが、おもちゃのブロックや住宅のプレハブなど、IT化が進む前から存在する発想です。

ライジングエッジ(MSシャーシ)の配色

ライジングエッジのボディは、刀の鋭さと、ロボットメカの堅さを持ち合わせています。 ですので、ボディカラーには、あえて柔らかさを盛り込むことにしました。 そこで、基本は桃と黒にして、黄と銀をちりばめる配色にしてみました。 メカっぽさと刀のイメージを残しつつ、堅さを中和する柔らかさが、表現できたでしょうか?

ライジングエッジ(MSシャーシ)の先端部分ライジングエッジ(MSシャーシ)の中央部分

ウイング中央を黒で分断してみたら、何だかリボンのようになってしまいました(笑)

ライジングエッジ(MSシャーシ)のリヤウイング部分

改造その1:前後のバンパーをスライドダンパーにしてみた

ライジングエッジのモチーフとなっている「刀」にちなんで、前後に金属製のスライドダンパーを取り付けることにしました。 前(フロント)は「フロントワイドスライドダンパー」で、後(リヤ)は「リヤワイドスライドダンパー」です。

ライジングエッジ(MSシャーシ)に取り付けたフロントワイドスライドダンパーライジングエッジ(MSシャーシ)に取り付けたリヤワイドスライドダンパー

前後のユニットからバンパーをカットするのは手間がかかるので、「Nー03・Tー03 バンパーレスLED(赤)ユニット」にFRPプレートを経由して、スライドダンパーを取り付けました。 使っているFRPプレートは、前が「ミニ四駆PRO FRPサブプレートセット」で、後が「スーパーXシャーシ・FRPリヤローラーステー」です。

ライジングエッジ(MSシャーシ)へのフロントワイドスライドダンパーの取り付けに使用したFRPプレートライジングエッジ(MSシャーシ)へのリヤワイドスライドダンパーの取り付けに使用したFRPプレート

ちなみに、シャーシ中央は「MS強化シャーシセット(ホワイト)」のセンターユニットです。 こんな芸当が手軽にできるのは、MSシャーシだからこそです。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のセンターユニットに使用した強化シャーシ

フロントのガイドローラーは、「2段アルミローラーセット(9-8mm)」です。 小さいながらも、高い安定性を発揮します。 また、「ローラー角度調整プレートセット」に付属の角度調整プレート2枚(2度+3度)を挟んで、スラスト角を5度にしています。
> スラスト角については「ローラーセッティングをマスターしよう!」を参照。

ライジングエッジ(MSシャーシ)の前に取り付けた2段アルミローラーセット(9-8mm)ライジングエッジ(MSシャーシ)の前のガイドローラーにスラスト角を持たせたローラー角度調整プレート

フロントワイドスライドダンパーをそのまま取り付けようとすると、シャーシの先端部分と当たってしまうので、双方を少しカットしました。 カットした箇所からスライドダンパー内部にゴミが入るのを防ぐため、「ミニ四駆マルチテープ(10mm幅 ブルー)」を貼り付けています。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のフロントユニットとフロントワイドスライドダンパーとの境目

リヤのガイドローラーは、軽くて接地面積が広い「17mmプラリング付 アルミベアリングローラー(ライトブルー)」です。 径は17mmですが、リヤワイドスライドダンパーなら、他のガイドローラーと同じく、ローラー幅を最大まで広げることができます。

ライジングエッジ(MSシャーシ)の後に取り付けた17mmプラリング付 アルミベアリングローラー(ライトブルー)

ワイド系のスライドダンパーの金属プレートはかなり頑丈ですが、念のため、加工した「ARシャーシ FRPリヤワイドステー」を挟んで補強しています。 ちなみに、このFRPプレートは、17mm径ガイドローラー用の穴が空いている希少なパーツです。

ライジングエッジ(MSシャーシ)の後に取り付けたARシャーシ FRPリヤワイドステー加工前後のARシャーシ FRPリヤワイドステー

リヤワイドスライドダンパーがスライドした場合、そのままではボディに当たってしまいます。 ですので、ボディ後部をカットしました。

無加工なボディにリヤワイドスライドダンパーのガイドローラーが当たっているところ加工したボディにリヤワイドスライドダンパーのガイドローラーが当たらないことを確認しているところ

スライドダンパーの取り付けに使ったFRPプレートの下に、緑色のブレーキスポンジを貼って、ブレーキにしました。 テープを貼って、初期状態はブレーキ無効にしています。 また、FRPプレートの後部は、余分な範囲をカットしました。 

ライジングエッジ(MSシャーシ)の後に取り付けた自作のブレーキ

スライドダンパーがスライドしても、ブレーキが壁に当たらないことを確認。 ミニ四駆にスライドダンパーを取り付けた場合、こういった確認は大切です。 万一接触した場合のコースの破損や、コースアウトによるミニ四駆の破損といったトラブルを、未然に防ぐことができるからです。

コーナーでスライドダンパーが機能していない状態コーナーでスライドダンパーが機能している状態

なお、スライドダンパーのバネは、前に強(銀色)、後に弱(黒色)を入れています。 コーナーを走る際、ミニ四駆が内側の方向を向くようにするためです。

ライジングエッジ(MSシャーシ)の前後のスライドダンパーに入れたバネ


前後ともにスライドダンパーにすると、FRPプレートに比べてミニ四駆の重量は重くなります。 それでも、コース壁からのショック吸収能力って、結構重要です。

2013年11月に開催されたミニ四駆グランプリのコース「ハイパーシャークサーキット2013」には、
デジタルカーブとウェーブセクションVer.2がありました(しかも連続です)。 ミニ四駆がスピードに乗った状態で突入すると、カクカクしたコーナーから受ける衝撃で、減速どころかコースアウトすることがあるのです。

ミニ四駆ジュニアカップ・トレッサ横浜杯2013[秋]フリー走行の様子その5ミニ四駆ジュニアカップ・トレッサ横浜杯2013[秋]フリー走行の様子その6

実際、ミニ四駆ジュニアカップ・トレッサ横浜杯2013[秋]大会では、このセクションでコースアウトするミニ四駆が続出しました。 管理人も大会終了後のフリー走行に臨んだところ、4回中2回も、このセクションでコースアウトしてしまいました(>_<)

ミニ四駆ジュニアカップ・トレッサ横浜杯2013[秋]レースの様子その16

前後ともにスライドダンパーにすれば、コース壁からのショックをかなり吸収してくれるので、前述の過酷なセクションでも安定して走ることができるでしょう。

改造その2:車輪を全てショック吸収タイヤにしてみた

ショック吸収作戦その2ということで、4つの車輪を「中空ゴム 小径タイヤセット(ホイール付)」にしました。 ショック吸収タイヤは小径サイズなので、ライジングエッジのボディには当たりません。

ライジングエッジ(MSシャーシ)に取り付けた中空タイヤ(左側)ライジングエッジ(MSシャーシ)に取り付けた中空タイヤ(右側)

このパーツのメリットは、「コース床からの衝撃を吸収することができる」ことに尽きます。 タイヤの内部が空洞になっているので、車輪自体にショック吸収能力があるわけです。 このため、他の車輪とは一味違った走行が可能です。

ただ、その性質のため、踏ん張りが効かないんですね。 デメリットは、
「ミニ四駆の重量を重くすると、コーナーで横転しやすい」
「モーターの力を床に伝える力が弱い(スピードが遅い)」
「逆走した場合、コースの継ぎ目を乗り越えて走り続ける」
などがあります。 マスダンパーとは、とても相性が悪いです。

それでも、今回は、あえてショック吸収タイヤでゆきます。 前後のスライドダンパーも相まって、まさに「コース壁床、ショック吸収大作戦」! かなり個性的なミニ四駆になりそうです(≧∇≦)

改造その3:ボディ全体をマスダンパーにしてみた

ライジングエッジのボディは、重い部類に入ります。 これを飾りにしておくのはもったいないので、以前紹介したブラストアローやサンダーショット エクスカリバーと同じく、ボディ全体がマスダンパーの役割を果たすように改造してみました(詳細は次の記事を参照)。
> 「ブラストアロー(MAシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!
> 「サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!

次の写真のように、ボディを持ち上げて手を離すと、シャーシに向かって落下します。 このため、ボディ全体がマスダンパーのように機能します。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディを持ち上げたところライジングエッジ(MSシャーシ)のボディを離したところ

ボディとシャーシの結合は、「ボールリンクマスダンパー(六角ウエイト)」のパーツ(アジャスター&ピロボール)を利用して実現しています。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディ後部の裏側とシャーシ後部

ボディ後部には、加工した「スーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレート」を取り付けて、アジャスターをネジ止めしています。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディ後部の裏側加工前後のスーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレート

ボディに穴を空けて、「アンダースタビヘッドセット」の青色スタビをビス止めして、ボディダンパーが電池(前輪のすぐ後付近)に当たるようにしています。 マスダンパーの取り付け位置は、「前輪のすぐ後ろが、最も安定する」からです。
> 詳細は、「ダンパーセッティングをマスターしよう!」を参照。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディの表側(スタビ取り付け部分)ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディの裏側(スタビ取り付け部分)

ボディと青色スタビの間には、カウンターギヤに入れるスペーサーを挟んで、高さを調節しています。 スペーサーを挟まずにビス止めすると、青色スタビがシャーシに当たらないため、着地がかえって不安定になる恐れがあるからです。 ボディダンパー化する場合、シャーシのどの箇所にボディのどの部分が当たるかは、重要なチェックポイントです。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディの裏側(スタビ取り付け部分を拡大したところ)ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディに取り付けたスタビとシャーシが接触したところ

また、シャーシとピロボールの間には、スペーサーを入れたり(高さ調節)、スプリングワッシャーを挟んだり(緩み防止)しています。 こういった細かい配慮も、大切なポイントです。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のシャーシ後部

ボディの重さは、20.9g。 マスダンパー(ヘビー)の、およそ2.5倍の重量です。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディの重さ

ボディダンパー化は、ボディをただの飾りで終わらせない、合理的な改造です。 ボールリンクマスダンパーのパーツを活用すれば、ボディの取り外しがワンタッチになるので一石二鳥です。 一度、ぜひ試してみてください!

改造アドバイス

まずは、ネジを通す穴の位置を特定します。 ボディにFRPプレートを当ててから、ピンバイスで軽く傷をつけておきましょう。 その後、あらためてボディに穴を空けます。 ピンバイスを貫通させたら、反対側からも突き通して、穴の入り口を広げておきます。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その1ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その2ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その3


ブレーキスポンジの余りと、液状タイプの瞬間接着剤(「タミヤ瞬間接着剤《高強度タイプ》」など)を用意します。 ブレーキスポンジは、両面テープが貼ってあるタイプが便利です。 ブレーキスポンジを適当な大きさに切って、ピンバイスで穴を空けて、ボディとビスの間に挟みます。 こうすれば、ボディをビスから保護するクッション・すき間を柔軟に埋めてくれるスペーサーになります。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その4ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その5
ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その6ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その7


ボディの裏側にも、適当な大きさに切ったブレーキスポンジを貼ります。 ボディとFRPプレートのすき間を埋めるように貼るのがポイントです(理由は後述)。 その後、FRPプレートをビス止め(ロックナット、または、ナット&スプリングワッシャーで固定)します。 

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その8ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その9
ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その10ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その11


ボディ表面に貼り付けたブレーキスポンジは、飛び出た部分が目立たないようにカットします。 また、ボディを取り付けて、FRPプレートやビス止めした部分がシャーシに当たらないことを確認しておきましょう(深く落下した状態で当たる場合は問題なし)。 この後で取り付ける青色スタビが、前輪のすぐ後付近に優先して当たるようにするためです。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その12ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その13ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その14


ボディとFRPプレートのすき間を埋めるように、ブレーキスポンジを追加で貼ってゆきます。 一通り貼り終えたら、液状タイプの瞬間接着剤をブレーキスポンジに染み込ませます。 瞬間接着剤が乾燥すれば、ブレーキスポンジが強固なスペーサーとなるので、FRPプレートを補強することができます。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その15ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その16ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その17


青色スタビを取り付ける位置にスペーサーを置いて、周囲に液状タイプの瞬間接着剤を垂らして、間接的に接着させます。 余分に出した分は、すぐにティッシュの先を当てて、水分を吸い取りましょう。 瞬間接着剤が乾燥したら、スペーサーの穴にピンバイスを入れて、ボディに穴をあけます。 ピンバイスが貫通したら、裏側から青色スタビを当ててビス止めします。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その18ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その19ライジングエッジ(MSシャーシ)のボディダンパー改造工程その20

改造その4:スタビヘッドをバンパーの下に取り付けてみた

前のスライドダンパーの下に、スタビヘッドを取り付けました。 ミニ四駆が走行中に浮き上がっても、コースの壁に乗り上げるのを防ぐことができます。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のスライドダンパー下に取り付けたスタビヘッドライジングエッジ(MSシャーシ)のスライドダンパー下に取り付けたスタビヘッドの効果確認

下の写真は、制作途中のものです。 スタビヘッドが無い状態だと、ガイドローラーを止めるビスがコースの壁にひっかかってしまうのが分かります。 レース中にこうなると復帰は困難で、ほぼリタイア(失格)となってしまいます。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のスライドダンパーにスタビヘッドが無い状態ライジングエッジ(MSシャーシ)のスライドダンパーにスタビヘッドが無い状態のリスク確認

スタビヘッドの悪影響がないか、確認してみました。 スライドダンパーの動きを妨げたり、コーナーで壁に当たらないことが分かります。

フロントワイドスライドダンパーが機能していない状態フロントワイドスライドダンパーが機能している状態
コーナーでスライドダンパーが機能していない状態その2コーナーでスライドダンパーが機能している状態その2

前のスライドダンパーを止めるビスには、「2mm丸ビス用ハイトワッシャー(6個)」を挟んでいます。 アップダウンでの、コース床との接触がスムーズになります。 また、コースに与えるダメージも減少します。

ライジングエッジ(MSシャーシ)のスライドダンパー下に取り付けたハイトワッシャーライジングエッジ(MSシャーシ)のスライドダンパー下に取り付けたハイトワッシャーその2

ハイトワッシャーは割と高価なんですが、「フロントアンダーガード」の代わりにもなるので、持っておいて損は無いパーツです。

改造アドバイス

リーマーという工具を使って、スタビヘッドの穴を広げます。 下の写真(左側)で、左が加工前、右が加工後のスタビヘッドです。 リーマーは、「ポータブルツールセット」に入っています。

加工前後のスタビヘッドスタビヘッドを加工しているところ

スタビヘッドの穴を広げる際は、時々ビスを入れてみましょう。 穴を広げ過ぎると、ビスで取り付けることができなくなるからです。 ビスの頭が、ちょうど隠れるぐらいまで広げるのが理想です。

無加工のスタビヘッドにビスを入れてみたところ加工したスタビヘッドにビスを入れてみたところ

スタビヘッドを取り付ける際は、スプリングワッシャーを挟んでおきましょう。 コースからの衝撃でナットが緩むのを、防ぐことができます。

スタビヘッドを取り付けているところその1スタビヘッドを取り付けているところその2

ロックナットでも構わないのですが、このケースでは、ナット+スプリングワッシャーの方が、見た目が良くなります。 見た目って、重要です☆

改造その5:他のグレードアップパーツに変更してみた

今までの改造と同じく、今回も各種グレードアップパーツに変更しました。

  • 軸受けを620ボールベアリングに変更
  • ターミナルをゴールドターミナルに変更(裏側に緑スポンジをセット)
  • カウンターギヤの軸受けを520ボールベアリングに変更
  • ギヤシャフトをフッ素コートに変更
  • ホイールにシャフトを貫通

これらは全て、ミニ四駆のスピードアップにつながります(詳細は次の記事を参照)。
> 「エアロアバンテ レッドスペシャル(ARシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!
> 「サンダーショット エクスカリバー(VSシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!

ホイールシャフトを貫通させて飛び出た部分は、加工したピニオンギヤでふさぎました。 以前、ジャパンカップでの事前車検の際、「できれば何かでふさいでください」と言われたからです。 スタッフがミニ四駆を回収する際、ケガをしないようにするための配慮なんですね。

ジャパンカップ2013大阪大会の様子その1ジャパンカップ2013大阪大会の様子その2

よくよく考えれば、コース内で待機しているスタッフは、のべ数千台ものミニ四駆を回収するわけです。 レギュレーション(公式大会の規則)でも、コースを汚したり傷つけたりする改造は禁止されています。 飛び出た部分はホイール内に収まっているので危険性は低いのですが、それでも、安全性の配慮をするに越したことはありません。

ジャパンカップ2013大阪大会の様子その3ジャパンカップ2013大阪大会の様子その4

ライジングエッジは3レーン用のミニ四駆ですが、安全性の配慮を習慣化させるため、あえてふさぐことにしました。

改造アドバイス

ブレーキスポンジは適当な大きさ(幅3mm、高さ5mmぐらいがお勧め)に切って、ターミナルをセットする前に貼り付けます。 スポンジの貼り付けには、「タミヤ瞬間接着剤(ゼリータイプ)」を使用しています。

MSシャーシにブレーキスポンジを貼付けているところブレーキスポンジを挟んだMSシャーシ用ゴールドターミナル

なお、すでにターミナルをセットしたミニ四駆でも、(ターミナルを折らないように気をつけながら)ペンチで引っ張り上げれば、ブレーキスポンジを入れることが可能ですよ☆


ピニオンギヤの加工は、8枚の歯を全てカットした後、飛び出た部分の長さに合わせて、さらに短くします。 ミニ四駆の駆動部分は、そうでない部分に比べて軽量化の効果が大きいので、少しでも軽いに越したことはありません。

加工前後のピニオンギヤ加工したピニオンギヤをホイールシャフトに入れているところ

水を入れたペットボトルを、足に縛り付けて走るのと、背負って走るのとでは、かなり違いますよね? それと同じです。

まとめ

今回の改造をまとめると、次のようになります。

  • ①前後のバンパーをスライドダンパーにした ※安定性アップ↑
  • ②車輪を全てショック吸収タイヤにした   ※   〃
  • ③ボディ全体をマスダンパーにした     ※   〃
  • ④スタビヘッドをバンパーの下に取り付けた ※   〃
  • ⑤他のグレードアップパーツに変更した   ※スピードアップ↑

重量は、電池無しで125.8gです。 今回は、マスダンパーを取り付けない方向で改造したので、これ以上重量を増やさずにすめば、軽い部類に入ります。

ライジングエッジ(MSシャーシ)を重量計に乗せたところ

このミニ四駆を、越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコース(下の写真)で走らせてみました。

越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその1越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその2越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその3

ショック吸収タイヤのおかげで、ジャンプして着地するたびに「パスン、パスン」と音を立てる、独特の走りを見せてくれます。 タイヤのグリップ力が低いのが幸いして、1度スピードに乗れば、コーナーの走りもスムーズ。 前後のスライドダンパーも、効果を発揮してくれているのでしょう。 ただ、通常の車輪と比べると、やはりスピードは遅めです。

越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその1(ジャンプ台)越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその4(S字カーブ)

モーターを「ライトダッシュモーターPRO」に変更したら、ジャンプ台の先にあるバンクに激突。 スピードは遅めでも、重量が軽いからなんですね。 ブレーキスポンジに貼っていたテープを外してブレーキを有効にしてみると、手前で着地するようになりました\(^o^)/

ブレーキが必要になる場所

思い切って、モーターを「ハイパーダッシュモーターPRO」に変更。 すると、ジャンプ姿勢が前のめりになって、着地が不安定に(汗) ここで、「ミニ四駆超速ガイド2013」に掲載されている盛厚太郎さんの言葉「安定性を高めるにはリア(後)を重くすることが重要」を思い出しました。

  • リヤにセッティングウエイトなどを取り付けて、後部を重くするか?
  • 前のスライドダンパーを外して、前部を軽くするか? ←相対的にリヤが重くなる

これ以上重量を増やしたくなかったので、後者を選択。 前のスライドダンパーをFRPプレートと交換してみました。 すると、今度は別のセクション(下の写真、時計回りに走って、奥のコーナーから立体交差の下に落下する地点)でコースアウトするようになってしまいました(>_<) 越谷レイクタウンにあるミニ四駆ステーションのコースその3(立体交差)

走りを安定させるには、一定の重さも必要なんですね。 ミニ四駆って、難しいです。 でも、そこがまたイイんですよね(≧∇≦)

前をスライドダンパーに戻して、ブレーキスポンジをグリーンからブラックに変更しようとしたところで、タイムアップ。 ハイパーダッシュPROモーターで完走させることはできませんでしたが、仕上がり感は良好です。 店舗レースでも、ぜひ走らせてみたいですね♩


余談ですが、マスダンパーが当たり前になった今、あえて取り付けないで走らせることに挑戦するのも、面白いのではないでしょうか? マスダンパーに頼らずに、ミニ四駆はどこまで走ることができるのか。

今まで通りマスダンパーを使いつつ、一方で、無い状態にもチャレンジしてみる。 そうすれば、より効果的なマスダンパーの使い方ができるようになる気がするんですね。 もしかしたら、今まで見えなかった風景(新しい世界)が、見えてくるかもしれません。

ライジングエッジ(MSシャーシ)をアップして見たところ

以上、ライジングエッジ(MSシャーシ)の改造でした(^-^)


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