スライドダンパーを自作してみよう!(2)

FRP・カーボンプレートで自作したスライドダンパー

スライドダンパーの改造(プレート部分を自作する)方法の続きです。


スライドダンパーの機能

スライドダンパーは、ミニ四駆の安定性を高めたり、完走タイムを早めたりするパーツです。 コースの壁にぶつかった時、プレートが左右に動いて、中にあるバネが衝撃を吸収します。

スライドダンパーの外観スライドダンパーの内部

5レーンと3レーンは、材質が違います。 5レーンは、3レーンよりも、硬い材質で作られています。 このため、ミニ四駆がコーナーを曲がる時、コースの壁から受ける衝撃も、大きくなります。

また、スピードが速いほど、重いほど、受ける衝撃は大きくなります。 そのため、ガイドローラーを固定するビスが、すぐに曲がったり、コースのつなぎ目にある段差とぶつかった時、大きく減速したりします。

こうした理由から、5レーンのレースでは、前後スライドダンパーにするのが、鉄板になっています。 重くなる分、最高速度は遅くなりますが、それを差し引いても、スライドダンパーの恩恵は大きいからです。

ミニ四駆超速ガイド2015」で紹介されたホエイルシステムも、バンパー部分を柔らかくして、スライドダンパーに似た仕組みがあります。 5レーンでは、コースの壁から受ける衝撃を減らすセッティングが、重要になるのです。

以前の記事「スライドダンパーを自作してみよう!」では、スライドダンパーの金属プレートを利用して、FRP・カーボンプレートを加工する方法を紹介しました。 今回は、違う種類の加工方法を、紹介します。

フルカウルミニ四駆用FRPプレートの加工その15加工後のフルカウルミニ四駆用FRPプレート

プレート加工の事前準備&予備知識

FRP・カーボンプレートの加工では、次の道具を使います。

加工に挑戦する場合は、これらの道具をすべて用意してください。 特に、タミヤのハードコートヤスリPRO(3種類)は、プレートの加工精度を高めるのに必須です(他は、代わりになる道具があれば、それでもOK)。 道具がない間は、今回の加工は後回しにして、先の楽しみにとっておきましょう。

また、加工中(削る時)に出る粉末は、吸うと有害なので、周囲に飛ばしたり吸ったりしないために、対策が必要です。 以前の記事「補助プレートを加工してみよう!」で説明しているので、未読の場合は、一読してみてください。

それから、工具は消耗品です。 特に、穴あけ作業に使うドリルは、硬いチタン製・鉄鋼用のものであっても、何度か使うと刃が痛んで性能が下がります。 穴あけがしづらいと感じてきたら、新しいものに交換するのが吉。 使い古した道具は、資源ごみとして出しましょう。

刃が痛んで性能が下がったドリル


ちなみに、「曲線用マスキングテープ(3mm)」を活用すれば、スライド幅を狭くする加工を、正確に行うことができます。 次のように、金属プレートの溝の両側に貼った状態で、加工します。

スライド幅を狭く加工する方法

スライド幅が広いほど、衝撃を吸収してくれます。 でも、次のような場所(走る方向は、奥から手前)を高速で走らせた場合、コースアウトしやすくなってしまいます。

コーナー直後のドラゴンバック

スライド幅が広い場合、元に戻るのに時間がかかります。 コーナー直後にドラゴンバック(ジャンプ台)がある場所では、ミニ四駆のスピードが速いと、前は元に戻っても、後は元に戻っていないため、まっすぐ飛ばずにコースアウトしてしまうのです。

スライド幅が広い場合の弊害

上記の場所があるコースで、スライド幅が広いミニ四駆を走らせる時は、
 バネを強くする、
 「HG スライドダンパーグリスセット」のエクストラハードを塗る、
をセットで行うと良いでしょう。 スライド幅が小さくなるので、まっすぐ飛ぶようになりますよ☆

強バネとスライドダンパーグリスのエクストラハード

【実演】カーボンプレート(ARフロントワイド)の加工

HG ARシャーシ カーボンフロントワイドステー(2mm)」を、次のように加工します。

加工したカーボンプレートは、「フロントワイドスライドダンパー」「リヤワイドスライドダンパー」のカバーと組み合わせます。 19mm、13mm、9mm のガイドローラーを、最大幅にすることができます。

加工したカーボンプレート(ARフロントワイド)


加工は、次のように行います。

リヤワイドスライドダンパー」の金属プレートを、2枚用意します。

リヤワイドスライドダンパーの金属プレート

両ネジシャフト(「AO-1024 2x38mm両ネジシャフト(4本)」)に大ワッシャーを入れて、カーボンプレートを金属プレートでサンドイッチします。 反対側から大ワッシャーとアルミスペーサーを入れて、ナットで止めます。 ナットは2つのレンチを使って、しっかり締めましょう。

ARフロントワイドの加工その1ARフロントワイドの加工その2
ARフロントワイドの加工その3ARフロントワイドの加工その4

ドリル(大きさは 1mm)で、カーボンプレートに穴をあけます(穴の位置は、金属プレートの溝の中央)。

ARフロントワイドの加工その5ARフロントワイドの加工その6

このプレートは厚みがあるので、ドリルの性能が落ちてくると、穴が貫通しにくくなります。 そんな時は、ある程度あけた後、反対側の同じ位置からドリルを回して、穴を貫通させると良いでしょう。 こうすれば、片側から掘るよりも、穴をあけやすいです。

1.7mm のドリルに交換して、穴を大きくします。 その後、斜めに傾けながら回して、さらに穴を広げます。 金属プレートを傷つけないよう、ドリルは、溝と平行に傾けてください。 また、いちどに強く傾けると、ドリルが折れてしまうので、少しずつ作業するようにしましょう。

ARフロントワイドの加工その7ARフロントワイドの加工その8
ARフロントワイドの加工その9ARフロントワイドの加工その10
ARフロントワイドの加工その11

スライド幅を狭くする場合は、溝の両端にマスキングテープ(「曲線用マスキングテープ(3mm)」)を貼ります。

ARフロントワイドの加工その12ARフロントワイドの加工その13

金属プレートの溝に沿って、ダイヤモンドヤスリ(100円ショップで販売)で削ります。 初めは丸型を使い、途中から半丸型、平型にバトンタッチして、作業効率を上げましょう。 削る力が強いので、金属プレートを傷つけないよう、注意してください。

ARフロントワイドの加工その14ARフロントワイドの加工その15
ARフロントワイドの加工その16ARフロントワイドの加工その17

ハードコートヤスリPRO(丸・3mm径)」で、溝の形を整えます。 金属プレートの溝に沿って、ぐりぐり回しながら往復させれば、綺麗に削ることができるでしょう(手首をひねりながら、ヤスリを左右に動かすイメージ)。 同じ要領で、反対側の溝も作ります。

ARフロントワイドの加工その18ARフロントワイドの加工その19
ARフロントワイドの加工その20

ドリル(大きさは 1mm)を使って、バネを入れる四角い溝に穴をあけます。 穴をあけたらドリルを交換(1.5mm → 2mm → 2.5mm …)して、少しずつ広げてゆきましょう。

ARフロントワイドの加工その21ARフロントワイドの加工その22
ARフロントワイドの加工その23

ダイヤモンドヤスリで、穴を四角形に削ります。 丸型、半丸型、平型の順にバトンタッチして、金属プレートぎりぎりまで削ります。

ARフロントワイドの加工その24ARフロントワイドの加工その25
ARフロントワイドの加工その26

ハードコートヤスリPRO(半丸・7.5mm幅)」と「ハードコートヤスリPRO(先細・6mm幅)」を使い、両側の金属プレートと当たるまで削り続けます。 「ヤスリの角度は、垂直かつ平行」を意識して、綺麗な四角形に仕上げましょう。

ARフロントワイドの加工その27ARフロントワイドの加工その28
ARフロントワイドの加工その29

最後に、金属プレートから飛び出ているところ(赤い四角部分)を削ります。

ARフロントワイドの加工その30

フィニッシングペーパーP180番(3枚セット)」を、棒や箱(固くて平らなもの)に巻きつけて、幅が広いヤスリを作ります。 今回は「クラフトヤスリPRO」を使っていますが、割り箸でもOK。 幅広のヤスリを使い、金属プレートから 1mmぐらいのところまで、一気に削りましょう。

ARフロントワイドの加工その31ARフロントワイドの加工その32

平型のダイヤモンドヤスリで、金属プレートぎりぎりまで削ります。 最後は、ハードコートヤスリPRO(半丸・7.5mm幅)の丸い部分で削って、仕上げです。

ARフロントワイドの加工その33ARフロントワイドの加工その34
ARフロントワイドの加工その35

削り終わったら解体して、水で洗い流します。 カーボンプレートの削りカスが残らないよう、すべてのパーツを綺麗にしましょう。 洗面台の周辺にも、削りカスが残らないようにします。

ARフロントワイドの加工その36

バネをセットして、カバーをかぶせます。 指で押してみて、左右両方とも、なめらかに動けばOKです。 ぎこちない時は、プレートの削り不足が原因なので、場所を特定して、その部分を削って、再び動作確認をしましょう。

ARフロントワイドの加工その37ARフロントワイドの加工その38

以上が、カーボンプレート(ARフロントワイド)の加工です。


次の色違いのパーツも、同じ方法で加工することができます。 見た目にこだわるなら、これらのパーツにすると良いでしょう。

【実演】FRPプレート(ARフロントワイド)の加工

ARシャーシ FRPフロントワイドステー」を、次のように加工します。

加工したFRPプレートは、「フロントワイドスライドダンパー」「リヤワイドスライドダンパー」のカバーと組み合わせます。 19mm、13mm、11mm、9mm のガイドローラーを、最大幅にすることができます。

加工したFRPプレート(ARフロントワイド)


加工は、次のように行います。

フロントワイドスライドダンパー」の金属プレートを、2枚用意します。

フロントワイドスライドダンパーの金属プレート

両ネジシャフト(「AO-1024 2x38mm両ネジシャフト(4本)」)に大ワッシャーを入れて、FRPプレートを金属プレートでサンドイッチします。 反対側から大ワッシャーとアルミスペーサーを入れて、ナットで止めます。 ナットは2つのレンチを使って、しっかり締めましょう。

FRPプレートARフロントワイドの加工その1FRPプレートARフロントワイドの加工その2
FRPプレートARフロントワイドの加工その3FRPプレートARフロントワイドの加工その4

スライド幅を狭くする場合は、溝の両端にマスキングテープ(「曲線用マスキングテープ(3mm)」)を貼ります。

FRPプレートARフロントワイドの加工その5FRPプレートARフロントワイドの加工その6

金属プレートの溝に沿って、ダイヤモンドヤスリ(100円ショップで販売)で削ります。 初めは丸型を使い、途中から半丸型、平型にバトンタッチして、作業効率を上げましょう。 削る力が強いので、金属プレートを傷つけないよう、注意してください。

FRPプレートARフロントワイドの加工その7FRPプレートARフロントワイドの加工その8
FRPプレートARフロントワイドの加工その9

ハードコートヤスリPRO(丸・3mm径)」で、溝の形を整えます。 金属プレートの溝に沿って、ぐりぐり回しながら往復させれば、綺麗に削ることができるでしょう(手首をひねりながら、ヤスリを左右に動かすイメージ)。 同じ要領で、反対側の溝も作ります。

FRPプレートARフロントワイドの加工その10FRPプレートARフロントワイドの加工その11
FRPプレートARフロントワイドの加工その12

ダイヤモンドヤスリで、穴を四角形に削ります。 丸型、半丸型、平型の順にバトンタッチして、金属プレートぎりぎりまで削ります。

FRPプレートARフロントワイドの加工その13FRPプレートARフロントワイドの加工その14
FRPプレートARフロントワイドの加工その15

ハードコートヤスリPRO(半丸・7.5mm幅)」と「ハードコートヤスリPRO(先細・6mm幅)」を使い、両側の金属プレートと当たるまで削り続けます。 「ヤスリの角度は、垂直かつ平行」を意識して、綺麗な四角形に仕上げましょう。

FRPプレートARフロントワイドの加工その16FRPプレートARフロントワイドの加工その17
FRPプレートARフロントワイドの加工その18

最後に、金属プレートから飛び出ているところ(赤い四角部分)を削ります。

FRPプレートARフロントワイドの加工その19

平型のダイヤモンドヤスリで、金属プレートぎりぎりまで削ります。 最後は、ハードコートヤスリPRO(半丸・7.5mm幅)の丸い部分で削って、仕上げです。

FRPプレートARフロントワイドの加工その20FRPプレートARフロントワイドの加工その21
FRPプレートARフロントワイドの加工その22

削り終わったら解体して、水で洗い流します。 FRPプレートの削りカスが残らないよう、すべてのパーツを綺麗にしましょう。 洗面台の周辺にも、削りカスが残らないようにします。

バネをセットして、カバーをかぶせます。 指で押してみて、左右両方とも、なめらかに動けばOKです。 ぎこちない時は、プレートの削り不足が原因なので、場所を特定して、その部分を削って、再び動作確認をしましょう。

FRPプレートARフロントワイドの加工その23FRPプレートARフロントワイドの加工その24

以上が、FRPプレート(ARフロントワイド)の加工です。

【実演】FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工

FRPフロントワイドステー(フルカウルミニ四駆タイプ)」を、次のように加工します。

加工したFRPプレートは、「フロントワイドスライドダンパー」「リヤワイドスライドダンパー」のカバーと組み合わせます。 19mm、13mm、9mm のガイドローラーを、最大幅にすることができます。

加工したFRPプレート(フルカウルミニ四駆用)


加工は、次のように行います。

FRPプレート(赤丸部分)に、2mm の穴をあけます。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その1

初めに 1mmのドリルで穴をあけて、1.5mm で広げます。 加工は、左右同時進行で行ってください。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その2FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その3

次に、穴の位置が左右対称になるよう、丸型のダイヤモンドヤスリで微調整します。 その後、2mm のドリルで穴を広げましょう。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その7
FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その4FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その5
FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その6

フロントワイドスライドダンパー」の金属プレートを、2枚用意します。

フロントワイドスライドダンパーの金属プレート

両ネジシャフト(「AO-1024 2x38mm両ネジシャフト(4本)」)に大ワッシャーを入れて、FRPプレートを金属プレートでサンドイッチします。 両ネジシャフトは、ドリルであけた穴に入れてください。 反対側から大ワッシャーとアルミスペーサーを入れて、ナットで止めます。 ナットは2つのレンチを使って、しっかり締めましょう。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その9FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その10
FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その11FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その12

スライド幅を狭くする場合は、溝の両端にマスキングテープ(「曲線用マスキングテープ(3mm)」)を貼ります。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その13FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その14

金属プレートの溝に沿って、ダイヤモンドヤスリ(100円ショップで販売)で削ります。 初めは丸型を使い、途中から半丸型、平型にバトンタッチして、作業効率を上げましょう。 削る力が強いので、金属プレートを傷つけないよう、注意してください。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その15FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その16
FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その17FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その18

ハードコートヤスリPRO(丸・3mm径)」で、溝の形を整えます。 金属プレートの溝に沿って、ぐりぐり回しながら往復させれば、綺麗に削ることができるでしょう(手首をひねりながら、ヤスリを左右に動かすイメージ)。 同じ要領で、反対側の溝も作ります。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その19FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その20
FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その21

ドリル(大きさは 1mm)を使って、バネを入れる四角い溝に穴をあけます。 穴をあけたらドリルを交換(1.5mm → 2mm → 2.5mm …)して、少しずつ広げてゆきましょう。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その22FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その23

ダイヤモンドヤスリで、穴を四角形に削ります。 丸型、半丸型、平型の順にバトンタッチして、金属プレートぎりぎりまで削ります。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その24FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その25
FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その26

ハードコートヤスリPRO(半丸・7.5mm幅)」と「ハードコートヤスリPRO(先細・6mm幅)」を使い、両側の金属プレートと当たるまで削り続けます。 「ヤスリの角度は、垂直かつ平行」を意識して、綺麗な四角形に仕上げましょう。

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その27FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その28
FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工その29

削り終わったら解体して、水で洗い流します。 FRPプレートの削りカスが残らないよう、すべてのパーツを綺麗にしましょう。 洗面台の周辺にも、削りカスが残らないようにします。

バネをセットして、カバーをかぶせます。 指で押してみて、左右両方とも、なめらかに動けばOKです。 ぎこちない時は、プレートの削り不足が原因なので、場所を特定して、その部分を削って、再び動作確認をしましょう。

加工したフルカウル用FRPプレートその1加工したフルカウル用FRPプレートその2

以上が、FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)の加工です。


次のパーツも、同じ方法で加工することができます。

カーボンプレートを加工すれば、さらに軽くて頑丈なスライドダンパーになります。 FRPプレートをばっちりOKに加工できるようになったら、ぜひ挑戦してみてください!

加工したフルカウル用カーボンプレート

【実演】FRPマルチ補強プレートの加工

FRPマルチ補強プレート」を、次のように加工します。

加工したFRPプレートは、「フロントワイドスライドダンパー」「リヤワイドスライドダンパー」のカバーと組み合わせます。 19mm のガイドローラーを、最大幅にすることができます。

加工したFRPプレート(FRPマルチ補強プレート)


加工は、次のように行います。

リヤワイドスライドダンパー」の金属プレートを、2枚用意します。

リヤワイドスライドダンパーの金属プレート

両ネジシャフト(「AO-1024 2x38mm両ネジシャフト(4本)」)に大ワッシャーを入れて、FRPプレートを金属プレートでサンドイッチします。 反対側から大ワッシャーとアルミスペーサーを入れて、ナットで止めます。 ナットは2つのレンチを使って、しっかり締めましょう。

FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その1FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その2
FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その3FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その4

スライド幅を狭くする場合は、溝の両端にマスキングテープ(「曲線用マスキングテープ(3mm)」)を貼ります。

FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その5FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その6

金属プレートの溝に沿って、ダイヤモンドヤスリ(100円ショップで販売)で削ります。 初めは丸型を使い、途中から半丸型、平型にバトンタッチして、作業効率を上げましょう。 削る力が強いので、金属プレートを傷つけないよう、注意してください。

FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その7FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その8
FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その9

ハードコートヤスリPRO(丸・3mm径)」で、溝の形を整えます。 金属プレートの溝に沿って、ぐりぐり回しながら往復させれば、綺麗に削ることができるでしょう(手首をひねりながら、ヤスリを左右に動かすイメージ)。 同じ要領で、反対側の溝も作ります。

FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その10FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その11
FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その12

ダイヤモンドヤスリで、穴を四角形に削ります。 丸型、半丸型、平型の順にバトンタッチして、金属プレートぎりぎりまで削ります。

FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その13FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その14
FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その15

ハードコートヤスリPRO(半丸・7.5mm幅)」と「ハードコートヤスリPRO(先細・6mm幅)」を使い、両側の金属プレートと当たるまで削り続けます。 「ヤスリの角度は、垂直かつ平行」を意識して、綺麗な四角形に仕上げましょう。

FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その16FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その17
FRPプレート(マルチ補強プレート)の加工その18

削り終わったら解体して、水で洗い流します。 FRPプレートの削りカスが残らないよう、すべてのパーツを綺麗にしましょう。 洗面台の周辺にも、削りカスが残らないようにします。

バネをセットして、カバーをかぶせます。 指で押してみて、左右両方とも、なめらかに動けばOKです。 ぎこちない時は、プレートの削り不足が原因なので、場所を特定して、その部分を削って、再び動作確認をしましょう。

加工したFRPマルチ補強プレートその1加工したFRPマルチ補強プレートその2

以上が、FRPマルチ補強プレートの加工です。


次のパーツも、同じ方法で加工することができます。 カーボンの削りやすさはFRPと同じぐらいなので、加工の難しさは大差ありません。 さらに高性能なスライドダンパーになるので、ぜひ挑戦してみてください!

さらに次のパーツも、同じ加工が可能です(バネを入れる四角い場所は、ドリルでの穴あけが必要)。 こちらは、19mm、13mm のガイドローラーを、最大幅にすることができます。

これらのパーツを加工する方法は、以前の記事「スライドダンパーを自作してみよう!」で紹介していますが、今回の方が優れています。 スライドダンパーを自作する時は、今回の方法で加工しましょう。

HG 13・19mmローラー用 カーボンマルチ補強プレートの加工

トップレーサーたちのミニ四駆には、これらのパーツで自作したスライドダンパーが、使われています。 現在は絶版ですが、再販されたら、こちらも挑戦してみましょう。 タミヤさ〜ん、お願いしまーす! |(*゚▽゚*)_

厚さ2mmのカーボンマルチ補強プレート

厚みが違うプレートを対応させるには?

FRPプレート(フルカウルミニ四駆用)や、マルチ補強プレートの厚さは、約 1.5mm。 これに対して、フロント/リヤワイドスライドダンパーの金属プレートは、厚さ約 2mmです。 このため、加工したプレートをカバーにセットすると、上下のぐらつきが大きくなります。

FRPプレートで自作したスライドダンパー

ぐらつきを小さくするには、次の2つの方法があります。

  • ①カバーの根元(4つの突起)を削る
  • ②カバーの裏側に薄いプラバンを貼る

どちらも、カバーとプレートのすき間を小さくする方法ですが、②の方が手軽です。 薄いプラバン(「プラペーパー(0.1mm 厚、B4サイズ、3枚)」、「プラバン(0.3mm 厚、B4サイズ、5枚)」など)を、カバーの裏に両面テープで貼るだけです。

タミヤ製のプラバン


プラバンには、いろいろな使い道があります。

ボディをくり抜いて貼れば、見た目を損なわずに軽量化することができます(メッシュ代わりですね)。 また、カバーの側面に貼って、複数のパーツをつなぎ合わせることも可能です。 改造の幅が広がって、楽しさアップです☆
> 詳細は、「ARシャーシの改造に挑戦してみたよ!(4)」を参照。

加工後のジョリージョーカーのボディその1ジョリージョーカー(ARシャーシ)の改造その112ジョリージョーカー(ARシャーシ)の改造その113
ジョリージョーカー(ARシャーシ)の改造その77ジョリージョーカー(ARシャーシ)の改造その83ジョリージョーカー(ARシャーシ)の改造その94

自作したプレートの四角い穴(バネを入れる部分)に貼れば、直接シャーシに取り付けることができます。 プラバンの厚さは、1.2mm(「プラバンセット(厚さ 1.2mm×1枚・0.5mm×2枚・0.3mm×2枚)」)がお勧めです。

※画像をクリックすると、新規ウインドウで拡大表示。
プラバン利用例その1プラバン利用例その2プラバン利用例その3

これらについては、
「あーっ、レギュレーション違反だ〜(笑)」と言われたり、
「レギュレーションには、違反しないんですか?」と聞かれたりします。
レギュレーション(公式大会の規則)では、
「追加部品は、タミヤ製のミニ四駆、ラジ四駆、ダンガンレーサー用のパーツのみ」
と決まっているからです。

文面に照らせば、プラバン活用は違反となります。 でも、
「ミニ四駆のレースを、遊びではなく『競技』のレベルまで高め、
 参加者全員が、公平な条件で楽しむことが、できるようにする」

というレギュレーションの意図には、反していないと思うんですね。

ボディ・シャーシ・パーツを、プラバンで自作するのは違反ですが、こうした補助的な活用なら大丈夫(車検で、少し大目に見てもらえる)と考えています。 見た目も改造も多彩な方が、ミニ四駆の大会は楽しくなるでしょう。 それに貢献するアイデアだと、思うからです。

公式大会の様子その1公式大会の様子その2

ただ、最終的には車検員の方が、判断して決めることです。 万全を期すなら(特に優勝を目指す場合)、ぐらつきを小さくする方法は、①にするのが吉です。 また、カバーやフタには、
「FRP・カーボンプレートのかけら」
「ボディ・シャーシの平らな部分を切り取って、プラバン状に加工したもの」
を使うと良いでしょう。

スライドダンパーを組み込んで、強いミニ四駆に仕上げよう!

コースでミニ四駆を走らせると、完走することもあれば、途中でリタイヤすることもあります。 ミニ四駆の走りには、不確定な要素(運の要素)があるからです。

スライドダンパーは、5レーンのコースで、真価を発揮するパーツです。 いちど手を離れたら、操作することができないミニ四駆に、走りの幅を持たせて、安定性を高めることができます。 安定性が高まれば、完走率が高くなります。 結果、レースで勝てる可能性が、高くなるわけです。

前後にスライドダンパーを搭載したミニ四駆その1

公式大会で優勝するには、速さだけでなく、高い安定性が必要です。 連戦に次ぐ連戦なので、最後まで勝ち続けるには、いかに走りを安定させるかが重要だからです。 それに大きく貢献するのが、スライドダンパーなんですね。

トップレーサーたちのミニ四駆には、今回紹介したものよりも、高度なスライドダンパーが搭載されています。 カバーも土台もなく、シャーシやプレートに、直接バネが埋め込まれているのです(すごいですよね)。

あなたがミニ四駆を始めたばかりなら、まずは金属プレートのスライドダンパーを使って、その効果を体験する(無加工のパーツの良さを知る)ことから始めてみましょう。 以前の記事「セッティング技術を磨こう!」に沿って、繰り返し走らせてみてください。

金属プレートのスライドダンパー

次に、このサイトで紹介している方法で、スライドダンパーを自作します。 そして金属プレートとの走りの違いを、確認してみましょう。 金属プレートでの走りの感覚がつかめていれば、違いを実感することが、できるはずです。 取り付け方法は、次の記事を参照してください。 トップレーサーと同じ改造に挑戦するのは、その後が吉です。
> 「VSシャーシの改造に挑戦してみたよ!(3)
> 「MAシャーシの改造に挑戦してみたよ!(3)
> 「MSシャーシの改造に挑戦してみたよ!(3)
> 「スーパーIIシャーシの改造に挑戦してみたよ!(3)
> 「スーパーXXシャーシの改造に挑戦してみたよ!(3)

VSシャーシ(ネオファルコン)の前バンパー(上側)リヤブレーキを取り付けたところ
MSシャーシ改造のミニ四駆その10スーパーⅡシャーシ改造のミニ四駆その21

スライドダンパーを自作するのは、簡単ではありません。 いくつもの工具と、安全対策(加工の時に出る粉末対策)が必要ですし、手間も時間もかかります。 でも、それを補って余りある魅力が、自作のスライドダンパーにはあります。 思い入れも強くなって、ミニ四駆が、ますます楽しくなりますよ☆

レースでは、どんなにスピードが速くても、コースアウトしたら負けです。 スライドダンパーを自作して、それを、あなたの自慢の1台に搭載して、レースで勝てる強いミニ四駆に仕上げましょう!

FRP・カーボンプレートで自作したスライドダンパー


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