タイヤとホイールについて

種類が豊富なタイヤとホイール

ミニ四駆の走りを決定づける「タイヤ」「ホイール」について、解説します。


タイヤとホイールの組み合わせが、ミニ四駆の走りを決める!

ミニ四駆のスピード(最高速度)とパワー(加速力、登坂力)は、モーターとギヤ比の組み合わせで、だいたい決まります。 そして、最終的にミニ四駆の走りを決めるのが、タイヤとホイールの組み合わせ(車輪)です。

種類が豊富なタイヤとホイール

人間に例えると、ホイールは足に該当し、タイヤは靴に相当します。 タイヤとホイールの概要については、次のページを参照してください。
パーツの種類と機能—⑥ホイール
パーツの種類と機能—⑦タイヤ

タイヤとホイールの種類は、モーターやギヤと比べて、格段に多いです。 ホイールは大きさによって、ミニ四駆のスピードやパワーが変わります。 タイヤも種類(特にグリップ力)によって、ミニ四駆のスピードやパワーが変わります。

グリップ力は、「コースの路面を、しっかりとつかむ力」です。 これが高いほど滑りにくくなるので、モーターのパワーが路面に伝わりやすくなります。

ホイール

ホイールは、ノーマルホイールとワンウェイホイールの2つに大別されます。 さらに、ノーマルホイールは、プラスチック製、カーボン製、アルミ製に分かれます。

【ホイールの種類】
種類 素材 画像 特長
ノーマルホイール プラスチック製 ノーマルホイール(プラスチック製) 他の素材に比べて軽い。
カーボン製 ノーマルホイール(カーボン製) プラスチック製より頑丈なので、ゆがみに強い。 その反面、少し重い。
アルミ製 ノーマルホイール(アルミ製) とても頑丈。 その代わり、重さも相当なもの。
ワンウェイホイール プラスチック製 ワンウェイホイール ギヤが内蔵されている、特殊なホイール。 コーナーを、スムーズに走ることができる。 重さは、カーボン製とアルミ製の中間ぐらい。

【ワンウェイホイールの秘密】
ミニ四駆がコーナーを走るとき、左右のタイヤが転がる距離は違います。 次の図で示すとおり、外側よりも内側の方が短いのです。コーナーを走る時の左右の車輪の走る距離のイメージミニ四駆は四輪駆動なので、4つの車輪の回転数は同じです。 直線では問題ありませんが、コーナーでは抵抗によるパワーロスが発生するので、減速してしまいます(タイヤのグリップ力が高いほど、大きく減速)。 ワンウェイホイールは、コーナーを走る際、内蔵されたギヤが内側の車輪を空転させます。 このため、パワーロスが減って、スムーズに走ることが可能なのです。

タイヤ

タイヤは、ゴムタイヤとスポンジタイヤの2つに大別されます。 ゴムタイヤとスポンジタイヤのどちらも、幅によって性能が変わります。

タイヤの幅は2種類ある

【幅による違い】
タイヤ幅が広い(ワイド)場合、グリップ力が高いので、コース上のどんな場所(直線、コーナー、アップダウン)でも、踏ん張りがきいて安定する。
タイヤ幅が狭い(ナロー)場合、軽いので、加速力が高くなる。 旋回性能も高くなるので、コーナーをスムーズに走ることができる。

以降、ゴムタイヤとスポンジタイヤについて、個別に説明します。

ゴムタイヤ

ゴムタイヤは種類が豊富で、形状、固さ、厚みによる違いがあります。

最初に、タイヤの形状による違いについて、次の表に示します。

【ゴムタイヤの形状による違い】
形状 画像 特長
標準 標準タイヤ(スリックタイヤ) スリックタイヤと呼ばれる標準的なタイヤ。 タイヤのグリップ力が、ほぼ、そのまま路面に伝わる。
平面 平面タイヤ デコボコが一切無いタイヤ。 タイヤのグリップ力が、そのまま路面に伝わる。
バレル バレルタイヤ 路面と接する面積を減らして、カーブをスムーズに走ることができるタイヤ。
オフセットトレッド オフセットトレッドタイヤ 路面と接する位置を中心からずらして、コーナリング重視/安定性重視のセッティング変更を容易にしたタイヤ。
中空 中空タイヤ 内部が空洞なので、軽くてショック吸収力が高いタイヤ。 その反面、踏ん張りがきかないので、コーナーでの安定性は低く、マスダンパーとの相性も悪い。 軽量なミニ四駆向き。
スパイク スパイクタイヤ 野外でミニ四駆を走らせるのに最適な、オフロード走行用のタイヤ。 ショック吸収力はあるが、レースには不向き。

【トレッドについて】
トレッドは、左右のタイヤが地面と接する部分の距離を指します。 タイヤが斜めにカットされていて、ゴムの厚みが均一ではありません。 このため、ホイールに取り付ける向きによって、トレッドを変えることができます。
トレッドを広くした場合(外ばき)、コーナリングが安定する反面、スピードはダウンします。 逆に、トレッドを狭くした場合(内ばき)、コーナリングは不安定になりますが、スピードはダウンしにくくなります。

次は、タイヤの固さによる違いについて、次の表に示します。

【タイヤの固さによる違い】
固さ 画像 特長
ノーマル ノーマルタイヤ ほどよいグリップ力があるので、走りのバランスが良い。 どんなコースでも、オールマイティに走る。
ソフト ソフトタイヤ グリップ力が高いので、すぐに最高速度になる反面、コーナーでは速度が落ちる(ただし、安定性が増すのでコースアウトしにくくなる)。 柔らかいため、ジャンプ後の着地で跳ねやすい。
ハード

スーパーハード
ハードタイヤ グリップ力が低いので、最高速度になるまで時間がかかる反面、コーナーを滑るように走る(ドリフト走行)。 固いため、ジャンプ後の着地で跳ねにくい。

最後に、タイヤの厚みによる違いについて、説明します。

【厚みによる違い】
タイヤが厚い場合、ショック吸収力が高くなるので、ジャンプやアップダウンによるミニ四駆への負担が軽くなる。 その反面、ジャンプ後の着地で跳ねやすい、(特に急カーブで)コーナーでの踏ん張りがきかない場合がある、重くなるなどの短所がある。
タイヤが薄い(ローハイトタイヤの)場合、厚いタイヤと長所・短所が逆になる。 つまり、踏ん張りが良くきいてコーナーでは安定し、ジャンプ後の着地で跳ねにくくなる反面、ジャンプやアップダウンによるミニ四駆への負担が増す。
厚みの異なるタイヤ

よく見ると、タイヤによって厚みが違う。 厚みが違えば、走りも変わる。

スポンジタイヤ

スポンジタイヤは、グリップ力が非常に高く、軽いのが特長です。 また、小径ホイールから大径ホイールまで取り付けられるほど、良く伸びます。

スポンジタイヤスポンジタイヤを色々なホイールに装着させたところ

直線でのスピードやパワーは非常に高い反面、コーナーではグリップ力の高さが災いして、大きく減速します(ただし、安定性は非常に高いです)。 また、ジャンプ着地後に大きく跳ねやすいのも、大きなマイナスポイント。 ゴムタイヤと比べると、非常にクセのある、扱いにくいタイヤです。

【スポンジタイヤの繁栄と衰退】
昔は、タイヤの改造と言えば、スポンジタイヤを使うことを意味していました。 その頃のゴムタイヤの種類は、スパイクタイヤとスリックタイヤぐらいしか無い上に、大会のコースも、今よりずっとシンプルだったからです。
現在は、ゴムタイヤの種類が大幅に増えました。 また、大会のコースも非常に複雑に(カーブが多く、アップダウンが激しく)なったので、スポンジタイヤを使うレーサーは、ごく少数となっています。

タイヤとホイールの組み合わせによる性能の違い

タイヤとホイールの組み合わせによって、車輪の直径(大きさ)と重さが決まります。 直径と重さによって、ミニ四駆の性能に、次のような違いが生まれます。

【直径による違い】
直径が大きい場合、直線でのスピード(最高速度)が上がる。
直径が小さい場合、パワー(加速力、登坂力)が上がるので、スタート直後やコーナー終了後、すぐに最高速度になる。 また、ミニ四駆が低重心になるので、安定性が増す。
【重さによる違い】
重い場合、ミニ四駆が低重心になるので、安定性が増す。
軽い場合、加速力は上がる反面、重心が高くなるので、コースアウトしやすくなる。

車輪の直径は、大径、中径、小径の3つに大別されます。

【直径による性能の違い】
名称(別名) 画像 直径 最高速度 加速力 安定性
大径 大径 31mm
中径(ローハイト) 中径(ローハイト) 26mm
小径(ナロー) 小径(ナロー) 24mm

大径は、最高速度が速くなるのが、最大の特長です。 その代わり、
「スタートやコーナーを抜けた後の立ち上がりで遅れる」
「坂道を上るスピードが遅い」
などの欠点があります。

小径は、パワーが高く、重心も下がって安定性が増します。 スタートやコーナーを抜けた後は小径が有利で、長い直線では大径が有利です。

中径は、大径と小径の中間的な性能です。 バランスが良いので、現在は中径が主流です。

車輪の大きさによる走りの違いのイメージ

まとめ

最後に、モーター、ギヤ比、タイヤ&ホイールが、ミニ四駆の性能に与える影響について、次の表に示します。

【スピード、パワー、安定性に与える影響】
パーツ スピード パワー 安定性
モーター
ギヤ比
タイヤ&ホイール

モーターとギヤ比が同じでも、タイヤとホイールの組み合わせによって、ミニ四駆の走りは大きく変わります。 そして工夫次第で、色々な効果が生まれます。

たとえば、コーナーが多いテクニカルコースではワンウェイホイールが有効ですが、
 グリップ力が低いハードタイヤを使う、
 減速してもすぐに加速できるローハイトやナローを使う、
 ミニ四駆の後部を軽くする、
といったセッティングをすれば、ワンウェイホイールを使わなくても十分に対応できます。

どんなセッティングが有効なのかは、実際にコースを走らせてみないと、本当のところは分かりません。 固定観念に縛られないこと、実際に試して自分の目で確認することが、とても大切です。

様々な組み合わせを試行錯誤して、経験をいっぱい積んでいきましょう!

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