HOBBY SHOP たからばこに行ってみたよ!

たからばこの外観

神奈川のミニ四駆ステーション「HOBBY SHOP たからばこ」の紹介です。


2017/6/6 この記事は「四輪駆動ラボラトリ vol.9」に収録されています。
> 詳細は「電子書籍」を参照

鉄板セッティングを発信した、ミニ四駆ステーション

「HOBBY SHOP たからばこ」(以下、たからばこ)は、神奈川県に店舗を構えるミニ四駆ステーションです。

たまプラーザ駅の北口の様子その1

たからばこは、ミニ四駆の鉄板セッティングである、
「ガイドローラーは、前に2つ、後に4つ取り付ける」
「前後の幅は、なるべく 105mm(10.5cm)にする」
という方法を発信したお店です。

ガイドローラーの取り付け例のイメージ

このセッティングは、「たからばこセッティング」と呼ばれ、多くのレーサーが採用しています。 コーナーやレーンチェンジを走る時、最も安定するガイドローラーのセッティングだからです。 AR・MAシャーシのキットは、初めから「たからばこセッティング」ができるようになっています。

【たからばこセッティングの方法 基本編】
 URL:http://www.takarabako.jp/home3/event/246bako/bakosettingu/settingu.htm

店長の田中さんによると、
「いつの間にか、『たからばこセッティング』という名前が付けられていた」
とのこと。

きっと、(ミニ四駆で遊んでいる)人から人へ伝わっていくうちに、自然に名付けられたのでしょう。 お店の名前がセッティングの名称になるなんて、すごいですよね o(*゚▽゚*)o


たからばこの入り口です。 ここは長屋のような、横に長い建物の一画です。 となりにも、そのとなりにも、お店が並んでいます。

たからばこの外観

平日お昼の時間だからか、外から見ると、お店の照明は少し暗め(経費節減ですね♪)。 でも、店長の田中さんは、明るい笑顔で迎えてくれました。

店内の様子です。 キットは、新旧幅広く、パーツは、売れ筋商品に絞られている感じ。 ミニ四駆を走らせていると消耗しがちなパーツが、一通りそろっています。 黒いラベルのパーツは、たからばこのオリジナル商品です。

※画像をクリックすると、新規ウインドウで拡大表示。
たからばこの店内その1たからばこの店内その2

たからばこのオリジナル商品は、主に、キットに入っているパーツです。 お客さんから不要なパーツを買い取って、販売しているんですね。 特定のパーツ目当てにキットを買う場合、双方(売る側/買う側)のお客さんにメリットをもたらす、ユニークなサービスです。

たからばこオリジナル商品

たからばこオリジナル商品のラベルは、純正品にならって作られています。 店長さんのこだわりが、感じられますよね☆ ちなみに、販売価格は買取価格で決まるので、変動するそうです。

たからばこオリジナル商品のラベル

店内には、立体コースも設置されています。 「ミニ四駆ラップタイマー」が備え付けられているので、タイム計測もバッチリOKです。

たからばこの店内その3たからばこの店内その6
たからばこの店内その4

コース付近には、注意書きがありました。 よく見ると、下の方に「陳列商品」の説明が。。。

たからばこの店内その5

これが「陳列商品」です。 高価なもの・めずらしいものなど、一部の商品は、ガラスケースの中に陳列されているんですね。 スーパーXXシャーシEvo.のキットも並んでいました。 うわぁ、めずらし〜 o(*゚▽゚*)o

たからばこの店内その7

お客さんが作って持ち込んだミニ四駆も、陳列されていました(何と、これも商品です!)。 遊び手が作ったミニ四駆を買い取って、それを販売するなんて、面白いですよね☆

たからばこの店内その8

ふと、考えます。
「もし、今まで作ったミニ四駆を査定してもらったら、いくらの値段になるんだろう?」

たからばこの店内その12

それを実行するのは、楽しいような、でも少し怖いような。 ドキドキしちゃいそうですね _(^-^)>

地域密着型のお店ならではの、サービス展開

たからばこは、今ミニ四駆で遊んでいる大人たちが、子供だった頃からのお店です。 タミヤプラモデルファクトリー新橋店のスタッフには、小学生の頃から、たからばこでミニ四駆を遊んでいた方もいるのだとか。

昔、RC用のボールベアリングを、ミニ四駆のガイドローラー用に小分け販売したら、子供たちに飛ぶように売れたそうです。 しかも、それを知ったタミヤの営業さん達が、事情を聞きに来店。 高額なRC用のボールベアリングを、どうしてたくさん売ってしまうのか、その秘密を知りたかったからです。

店長さんから事情を聞いた、タミヤの営業さん達の驚く顔や、喜び勇んで本社に戻る姿が、目に浮かびますよね☆ その後、タミヤからも、ミニ四駆のガイドローラー用に、2個セットのボールベアリングが販売されます。 タミヤさ〜ん、たからばこの表彰は、されましたか〜!? |(*゚▽゚*)_

もとは、10数個入りで5000円以上の商品でした。 その値段では、たとえ欲しくても、子供が買うのは簡単ではありません。 そこで、店長さんは2個セットに小分けして500円ほどで販売。 その結果、ばんばん売れるようになったのです。 パッケージ(売り方)を変えて、売れ筋商品に仕立てたわけです(すごいですよね)。

また、RC用のカーボンプレートを、ミニ四駆でも使えるように加工して販売したそうです。 フルカウルミニ四駆用の補助プレート(次の写真)と似た形のオリジナルパーツも、すでに作っていたとのこと。

ひょっとすると、これらの商品も、店長さんが加工したパーツや、それを見たお客さんが似せて作ったパーツを参考に、開発されたのかもしれません。

公式大会では、カメラを持ったタミヤのスタッフが、会場を回っています。 それは、イベントのレポート記事(ミニ四駆イベントレポート)を作るためでもありますが、新製品開発のヒントを集めるためでもあるそうです。

実際、リヤ提灯とも言われるボールリンクマスダンパーは、ミニ四駆の遊び手が作った「東北式マスダンパー」と呼ばれるオリジナルパーツが元です。 また、マスダンパーの元祖は、ダンガンレーサーの前輪(金属製パーツ)です。 それがミニ四駆に組み込まれているのを見て(おそらく大会で活躍したのでしょう)、製品化されました。

その他にも、ガイドローラーは服のボタン、スタビライザーは待ち針が原点です。 どちらも、ミニ四駆で遊んでいた子供たちが考え出して、製品化されました。 ミニ四駆は、作り手と遊び手が、一緒になって育ててきた、めずらしい存在なんですね。

もしかすると、次に製品化されるのは、あなたが作ったオリジナルパーツかも、しれないですよ☆

SNSを活用して、ミニ四駆情報を発信

店長の田中さんは、SNSを活用して、ミニ四駆に関する様々な情報を発信しています。

ブログ「うらたからばこ」では、
 商品の入荷情報、
 店舗大会の告知・結果、
 ミニ四駆の改造情報、
 イベント(静岡ホビーショーとか)のレポート
などを発信。

商品入荷の記事では、新製品やプレミア商品(お客さんから買い取った、限定のレアパーツなど)の情報を知ることができます。 人気商品は数日で売り切れてしまうので、まめにチェックしたいところ。 買い逃してしまった限定生産の商品が入荷されたら、手に入れるチャンスです。

店舗大会の記事では、ジュニア・オープンの各クラスで優勝したミニ四駆が公開されるので、セッティングの参考にすることができます。 ミニ四駆の改造記事では、セッティングの方法や、サスマシン・フレキシブルなどの作り方を見ることができます。 イベントレポートでは、新製品や公式大会のコース(各セクションの内容)などを、いち早く知ることができます。

もともと、ミニ四駆のセッティング情報は、中学生に勝てない小学生たちから、
「どうしたらいいの?」
と聞かれてアドバイスするうちに、その内容を発信するようになったのだとか。


また、大会を開催する時は、レギュレーション(公式大会の規則)を基準にする場合と、たからばこ独自のルールを基準にする場合があります。

【ミニ四駆たからばこクラス】
 http://www.takarabako.jp/mini4wd/rule/20121104.html

「レギュレーションがあるのに、どうして独自のルールを作ったのですか?」
と聞くと、
「子供が大人に勝つことが、できるようにするためです」
と店長さん。

たからばこ独自のルールは、ミニ四駆の経験者から「ルールが厳しい」という声が上がるそうで、効果は抜群みたいです。 管理人も拝見しましたが、ベテランほど破壊力が高くなると感じました。

今ミニ四駆で遊んでいる人の大半は、大人です(その多くは、かつてミニ四駆で遊んでいた子供たち)。 それでも、店長さんの眼は、子供たちに向けられているんですね。

ミニ四駆グランプリ2015東京大会の様子その1ミニ四駆グランプリ2015東京大会の様子その2

お客さんの手助けで回避された、閉店の危機

そんなたからばこに、危機が訪れます。 2014年3月末に、閉店することになったのです。 借りていた場所が、新しく建て替えられることになって、移転先も見つからないからです。

お客さんから、
「お店がなくなっても、名前は残るよ」
と言われ、店長さんも、故郷に帰る準備を始めます。

舗装された道

でも、閉店1週間前に、奇跡がおこります。 何とお客さんから、移転先の候補地が見つかったという情報が、寄せられたのです。 それが、現在の場所なんですね。

ところが、物心共に帰郷モードだった店長さん。 すぐには決心がつきません。 それでも、常連さんたちから
「ミニ四駆だけは、続けてよ!」
という嘆願が集まったため、
「そこまで言うなら、やろう!」
と決心されたそうです。

商品のパッケージを変えたり、パーツ加工でオリジナル商品を開発したりするなど、遊び手(特に子供たち)に寄り添う姿勢で展開された、いくつものサービス。 SNSによる情報発信や、お店独自のルールによる大会運営。 それによってファンが生まれ、閉店の危機からも救われたわけです。

  • 物に溢れた今の時代は、お客さんから愛されたお店が生き残る。

どこかで聞いた、そんな言葉を、はっきり示したエピソードです。

夕暮れ時の飛行機雲

店舗情報

「HOBBY SHOP たからばこ」の店舗情報です(2015年6月現在)。

  • 住所 :神奈川県 横浜市青葉区すすき野3ー7ー1 根岸ビル1F2号
  • 電話 :045ー507ー5820
  • FAX:045ー507ー5820
  • HP :http://www.takarabako.jp/
  • ブログ:http://uratakarabako.blogspot.jp/
  • Twitter
     ID:@uratakarabako
  • 営業日:不定期 ※HPやブログ(カレンダー)で確認可能
  • 時間 :11:00 〜 19:30
  • コース:常設 ※貸切可能
  • 料金 :コース代 ¥300(1日) ※ミニ四駆関係商品1,000円以上の購入で無料
  • 大会 :複数のレギュレーション(公式大会の規則、お店独自のルール(*1))で開催
  •     *1 http://www.takarabako.jp/mini4wd/rule/20121104.html

最寄駅は、東急田園都市線「たまプラーザ」です。 徒歩だと40分以上かかるので、バスに乗るのがお勧めです。

たまプラーザ駅北口の看板

インターネット(電子メール)による通販もしています。 欲しいパーツが見つからない場合、問い合わせてみると、手に入るかもしれませんよ☆

取材を終えて

今、ミニ四駆が、再び盛り上がっています。 長引く不況の中、めずらしく景気の良い話題なので、マスコミも各方面から注目。 タミヤプラモデルファクトリー新橋店では、取材に訪れる人たちを、時々見かけます。

スプリンググランプリ2013東京大会の様子

ミニ四駆の盛り上がりを支えているのは、たからばこや、以前の記事「プラモデルショップ シャトルに行ってみたよ!」で紹介した、地域密着型のお店である。 取材を通じて、それを強く感じました。

模型屋を営む方たちの良心で、今の盛況が成り立っている面は、確かにあるでしょう。 特に、コースを設置しているお店(ミニ四駆ステーション)があるからこそ、ミニ四駆を楽しむことができるからです。 公式大会でも、運営側から「お店の大会にも、足を運んでください」というメッセージが出ています。

プラモデルショップ シャトルの外観その2プラモデルショップ シャトルの店舗レースの様子その19

コースを設置しているお店が無くなったら、ミニ四駆を楽しむのは難しくなります。 走らせる場が無いと、ミニ四駆の楽しさは、半減どころか激減してしまうからです。 がんばって作っても、どんな走りをするか分かりませんし、他のレーサーとわいわい言って盛り上がることも、できなくなってしまいます。

コースを走るミニ四駆

一方、家電量販店では、ミニ四駆の商品が、大きな割引価格で販売されています。 でも、コースを設置している店舗は、ごくわずか。 管理人が見た限りでは、東京池袋のヤマダ電機(モバイルドリーム館)ぐらいです。 単に商売で考えれば、コースを設置するより商品を並べた方が、お金が入りやすいからです。

「家電量販店で、商品を安く買う(ついでにポイントもゲット)」
        ↓↑
「コースを設置しているお店で走らせる(商品は特に買わない)」

これを繰り返してしまうと、ミニ四駆ステーションにとっては、家電量販店に美味しいところを持って行かれた状態です。 売上が出なければ閉店となるので、そうなると、ミニ四駆を楽しむことも、簡単にはいかなくなってしまいますよね。

ですので、
「このお店がなくなったら、困るなぁ」
というお店(特に、ミニ四駆を走らせているお店)で、なるべく買い物をしようと、心がけることにしました。 それが、ミニ四駆を長く楽しめることにつながりますし、大人による生きたお金の使い方だと思うからです。

たからばこの外観

以上、「HOBBY SHOP たからばこ」の紹介でした(^-^)

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