メンテナンスをマスターしよう!

真っすぐなホイールシャフトの確認

ミニ四駆の性能(主にスピード)維持に欠かせないメンテナンスについて、解説します。


性能低下を防ぐには、メンテナンスが不可欠

メンテナンスは、ミニ四駆を整備して性能が低下するのを防ぐことです。

コースを走らせていると、ミニ四駆の性能は、少しずつ低下してゆきます。 コースの壁や床とぶつかるたびにダメージを受けて、それがミニ四駆に蓄積していくからです。

コースを走るミニ四駆その1コースを走るミニ四駆その3コースを走るミニ四駆その4

ミニ四駆は、速くするよりも、性能を低下させない方が難しいです。 性能低下を防ぐには、メンテナンスが欠かせません。 ミニ四駆に、どのタイミング(走行の前後や途中)で、どんなメンテナンスをすれば良いかを、次の表に示します。

【メンテナンスの種類とタイミング】 ※◎必ず実行、○状況によって実行
メンテナンス 走行させる前
(自宅)
走行の途中
(コース)
走行させた後
(自宅)
①グリスアップ
②パーツ交換
③クリーニング

①グリスアップ

グリスアップは、ミニ四駆の駆動部分にグリスをつけて、性能をアップさせることです。

【ミニ四駆の主なグリス】 ※画像をクリックすると、新規ウインドウで拡大表示。

上の3つ(キット付属のグリス、ミニ四駆Fグリス、セラグリスHG)は、ギヤ、軸受け、ガイドローラーなど、回転する部分につけます。 ただし、ボールベアリングにつけると、逆に性能が下がるので使いません。 下の2つ(ボールデフグリス、ダンパーグリス)は、スライドダンパーにつけます。

グリスアップは、ミニ四駆を走らせる前に行います。 コースに到着してからでも良いですが、自宅で行うのが1番でしょう。 集中できるので、ギヤの歯についた細かい汚れにも、気づきやすくなります。 大会に参加する場合、古いグリスを拭き取ってから、新しいグリスをつけることをお勧めします。

コースでミニ四駆のモーターを変えた場合は、ピニオンギヤ(モーターのギヤ)にグリスを少しつけておきましょう。 また、同じミニ四駆を何度も走らせた場合は、全てのギヤに再度グリスアップすると良いでしょう。 グリスは、つけた直後が1番効果を発揮し、以降はどんどん下がってゆくからです。

ミニ四駆のモーターを変更しようとしているところミニ四駆のモーターにグリスを付けようとしているところ

グリスは、いくつか種類がありますが、性能の差はほとんどありません。 重要なのは、どのグリスを使うかよりも、グリスの使い方(グリスをどのようにつけるか)です。 高価なグリスを用いても、使い方が適切でないと、100%性能を発揮できなかったり、かえって性能が下がってしまったりするからです。 次の記事を読んで、グリスアップをマスターしてしまいましょう!
> 「グリスアップをマスターしよう!

また、グリスアップの際は、「ミニ四駆 オイルペン」もいっしょに使うことをお勧めします。 かなり便利なツールですよ☆
> ミニ四駆オイルペンの詳細は、「ミニ四駆 オイルペンを使ってみよう!」を参照。

②パーツ交換

ミニ四駆に取り付けたグレードアップパーツは、少しずつダメージが蓄積していくので、やがて壊れてしまいます。 特にコースアウトした時は、たとえ新品のパーツであっても、いきなり壊れてしまうことがあります。

先端が曲がったアルミ製の補助プレート

コースアウトの衝撃で、先端が曲がってしまったアルミ製の補助プレート。 高速で走るミニ四駆は、想像もつかないほどの、強い衝撃を受けている。

ミニ四駆の走りがおかしくなったら、ほとんどの場合、パーツ破損が原因です。

たとえば、今までビュンビュン走っていたミニ四駆が、突然コーナーから飛び出すようになったら、前のガイドローラーを止めているビスをチェックしてみてください。 ビスが曲がってしまい、スラスト角がゼロになっていたり、アッパースラストになっていたり、している可能性があります。
> スラスト角については「ローラーセッティングをマスターしよう!」を参照。

ガイドローラーを通常のビスで止めていると、ハイパーダッシュ2モーターのような高速モーターで走らせた場合、曲がってしまいがちになります。 ですので、前後のガイドローラーは、キャップスクリューで止めることをお勧めします。
> キャップスクリューについては、キャップスクリューを使ってみよう!」を参照。

ミニ四駆ステーション大会の様子2コースの壁からの衝撃で曲がってしまった通常のビスその3

また、ミニ四駆の走りがぎこちなくなったり、モーターからカリカリ音が聞こえたり、車輪を逆回転(後ろに走るように回転)させると回りにくかったりした場合、モーター内部のブラシが壊れそうになっている可能性があります。 走行中、急にミニ四駆が止まってしまう危険があるので、新しいモーターに交換したほうが無難です。

こうしたトラブルに備えて、ミニ四駆に取り付けているパーツや小部品(ナットやワッシャーなど)は、予備を持っておくことをお勧めします。 破損するたびにお店で買う方法もありますが、もし売り切れていたらアウトです。 それに、公式大会で同じ状況になったら、悔しい想いをしてしまいますよね?

ミニ四パーツケースに入れている小部品ミニ四モーターケースに入れている予備の部品

このように、パーツや部品の予備があれば、安全安心なのです☆


自宅に帰ったら、ミニ四駆をチェックしてみてください。 あちこちに、異常が見つかる場合があります。

曲がってしまったビス

追突されて、曲がってしまったビス。

時速30キロメートル以上のスピードで走るミニ四駆は、大きなダメージを受けています。 金属のプレートでも、何かのはずみで曲がってしまうことがあるんですね。 下の写真は、同じミニ四駆の前の部分を、左右から撮影したものです。 スライドダンパーの金属プレート(写真左)が、曲がってしまっていることが分かります。

曲がってしまった状態のスライドダンパー正常な状態のスライドダンパー

  • パーツ破損(ひび割れ等)がないか?
  • タイヤ・ホイールが抜けていないか?
  • ネジやナットは、ゆるんでいないか?
  • ビスは、曲がってしまっていないか?

ミニ四駆を1台1台、よく眺めて、念入りにチェックしてみましょう。


時々、ミニ四駆の内部も、チェックした方が良い場合があります。 ギヤの歯が欠けていたり、ホイールシャフトが曲がっていたりすると、いくらモーターが速くても、ミニ四駆は力を発揮することができません。

「スピードが、今までよりも遅い」と感じたら、内部の各種ギヤをチェックしてみてください。
「走りが、今までよりも不安定だ」と感じたら、ホイールシャフトをチェックしてみましょう。

ホイールシャフトの微妙な曲がり具合は、次のように、鏡の上に乗せると分かります。 上に乗せているホイールシャフトと、鏡に映っているものを見比べると、2本の間隔が同じでないので、曲がっていることが分かります。 写真をクリックすれば拡大表示されるので、よ〜く見てみてください。

※画像をクリックすると、新規ウインドウで拡大表示。
曲がっているホイールシャフトの確認曲がっているホイールシャフトの確認(拡大)

次のように、真っすぐなホイールシャフトを鏡の上に乗せた場合、2本の間隔は同じになります。 ホイールシャフトは六角形なので、鏡の上で転がしながら、6つの面それぞれでチェックしてみましょう。

※画像をクリックすると、新規ウインドウで拡大表示。
真っすぐなホイールシャフトの確認

次のように、「MSシャーシ マルチブレーキセット」の部品を用いたツールを使えば、ホイールシャフトの曲がり具合を簡単にチェックできます。 これは、真っすぐなホイールシャフトにブレーキ部品を通して、接着剤(ゆっくり時間をかけて強力に接着するタイプ)で固めたものです。 

ホイールシャフトのチェックツール

ツールにホイールシャフトを入れてみます。 真っすぐな場合は貫通させることができますが、曲がっている場合は途中で止まってしまいます。

チェックツールに真っすぐなホイールシャフトを通したところチェックツールに曲がってしまったホイールシャフトを通したところ

このツールはプラスチック製なので、微妙な曲がり具合のチェックには不向きですが、ホイールシャフトを通すだけなので、手早く確認することができます。 1次試験はこのツールで、2次試験は鏡を使って、チェックしてみると良いでしょう。

③クリーニング

コースを走らせるほど、ミニ四駆は汚れてゆきます。 コースの継ぎ目を止めているテープの「のり」や、走行によって削れたタイヤのかす等の小さな「ごみ」が、ミニ四駆にくっつくからです。

コースの継ぎ目を塞いでいるテープその1コースの継ぎ目を塞いでいるテープその2

タイヤとガイドローラーは、特に汚れやすいです。 コースの壁や床に、直接当たるからです。

汚れているタイヤ汚れているガイドローラー

タイヤが黒いと目立ちませんが、白や赤などの色付きだと、かなり汚れていることが分かります。 水でぬらした布(雑巾)などで、車輪をクルクル回しながら、汚れを拭き取っておきましょう。 完全に拭き取るのが理想ですが、結構大変なので、あまりこだわる必要はありません。 タイヤ表面についたゴミや汚れを、軽く拭き取れば大丈夫です。

逆に、ガイドローラーの汚れは、しっかりと拭き取る必要があります。 特に、接地面が金属製のガイドローラーの場合、ほおっておくと汚れが原因で、表面が錆(さ)びてしまうことがあるからです。 そうなると、コーナーをスムーズに走ることが、できなくなってしまいます。

ガイドローラーの汚れを拭き取ろうとしているところガイドローラーの汚れを拭き取っているところガイドローラーの汚れを拭き取ったところ

ガイドローラーの汚れは、ティッシュで拭き取ります。 汚れがひどくてなかなか落ちない場合、タイヤと同じく水でぬらした布で拭き取った後、表面についた水分をティッシュで拭き取りましょう。

ブレーキも、コースの床に直接当たるので、軽く拭いておくと良いでしょう。 ボディやシャーシも、布、ティッシュ、綿棒などを使って、汚れを拭き取っておきましょう。 「ミニ四駆 オイルペン」を使えば、狭い範囲の小さなホコリを、簡単に拭き取ることができます。
> ミニ四駆オイルペンの詳細は、「ミニ四駆 オイルペンを使ってみよう!」を参照。


時々、ミニ四駆のターミナル(電池金具)を、ティッシュで拭いておきましょう。 電池と接触する部分が汚れていると、電気が流れにくくなるので、ミニ四駆のスピードがダウンしてしまうからです。 モーターと接触する部分も、忘れずに拭いておきます。 電池のプラス極とマイナス極も、ついでに拭いておくと良いでしょう。

ミニ四駆のターミナル(電池金具)を拭いているところその1ミニ四駆のターミナル(電池金具)を拭いているところその2
ミニ四駆のターミナル(電池金具)を拭いているところその3電池の+極を拭いているところ

モーターのターミナル(モーターについている金具)も、ティッシュで拭きます。 モーターのターミナルって、意外と汚れやすいんですね。 拭いたあとは、モーターのターミナルを、(指でさわらないで)カッターの刃先で少しだけ起こしておきます(折らないように、そっとです)。

モーターのターミナル(金具)を拭いているところモーターのターミナル(金具)をカッターの刃先で起こしているところ

こうすれば、ターミナル(電池金具)との接触が良くなるので、バッチリOKですよ☆


ミニ四駆のチェックが終わったら、キットの箱や「ミニ四駆ポータブルピット」「ミニ四駆PROレーサーズボックス」などのケースの中に保管します。 間違っても、部屋の中でミニ四駆を出したままに、しないでくださいね。 うっかり足で踏んでしまい、ミニ四駆が壊れてしまうことがあるからです。

以前の記事「ミニ四駆ガレージを作ってみよう!」で紹介した、ミニ四駆ガレージに保管するのもお勧めです。 1回作ってしまえば、とても便利なのです☆

ミニ四駆ガレージで保管しているところ

ミニ四駆ガレージ
※ゆうパックの箱で制作

ミニ四駆を保管する際、電池は必ず外しておきましょう(ミニ四駆を休ませてあげましょうね)。 マスダンパーも、重いもの(ヘビーなど)は外しておくと良いですよ☆


最後に、どうしてもミニ四駆が遅いままなら、新しいマシンを作りましょう。 シャーシが劣化して、性能が下がっている可能性があるからです。 実際、愛用のミニ四駆が遅いことに悩んでいたジュニアレーサーが、その場で新しいキット(同一シャーシ)を作ってみたら、同じモーターと電池なのに、段違いの速さだったことがあります。

VSシャーシ基本改造にボディを乗せたところ

シャーシが劣化している場合、どんなにメンテナンスをがんばっても、性能回復は難しいです。 ですので、その場合は、捨てることも検討してみてください。 たとえミニ四駆を失っても、思い出と経験は、あなたの中に残ります。 処分するかどうかは、そのミニ四駆への思い入れや、置き場所の問題をふまえた上で、よく考えてみてください。

もし捨てる場合は、今まで使っていたミニ四駆に、「ありがとう」の気持ちでお別れしましょう(記念写真を撮ると、良いかも)。 また、新しいマシンは、新製品がお勧めです。 新製品のキットは、速いからです。

メンテナンスの手間を減らす方法

内容盛りだくさんで、何かと面倒なメンテナンス。 実は、メンテナンスの手間を減らすことができる、いい方法があります。 それは、コースに持って行くミニ四駆を、1台に絞ることです。

ミニ四駆を1台だけ持って行くところ

「1台だけじゃ、物足りない」と感じるかもしれませんが、ミニ四駆を2台、3台と持って行くほど、メンテナンスの手間も増えてゆきますよね?

コースに持って行くミニ四駆を1台に絞れば、メンテナンスの手間は最小限になります。 また、今までは見過ごしていた細かい部分にも、気づくことができるように、なれるかもしれません。 1台のミニ四駆に、集中できるからです。 ミニ四駆を1台に絞れば、メンテナンスの手間が減る上に、レベルアップもできてしまうわけです\(^o^)/

ですので、時には1台に絞って、そのミニ四駆と徹底的に付き合ってみてください。 モーターの種類を色々と変えてみたり、同じモーターでもギヤ比や車輪を変えてみたり、などなど。 1台のミニ四駆のセッティングを、色々と変えながら走らせることで、新しい「発見」や「気づき」があるかもしれません。

サンシャイン60

どの組み合わせにすると、ミニ四駆の走りがどうなるのか、よく観察してみましょう。 タイムを計ってみるのも良いですね。 今まで気づかなかったことが見えてくれば、メンテナンスのレベルだけでなく、レーサーとしての実力もアップさせることができますよ☆

以上、メンテナンスをマスターしようでした(^-^)

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